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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第43章 *空漠オーバーロード*





カリム『オレのユニーク魔法"枯れない恵み(オアシス・メイカー)"は、少しの魔力でいくらでも水が出せるんだ。川が作れれば、寮に戻れるんだな?』


アズール『な、なんですかそのユニーク魔法!?凄すぎませんか!?』


カリム『あっはっは!普段は水道があるから、全然役に立たない魔法なんだけどな』


アズール『あっはっはじゃないですよ!まだ治水環境が整っていない国などでは英雄ものの魔法じゃありませんか!

そんなの、そんなの..商売になりすぎる!!』


金の気配に目をクワッと見開かせて興奮するアズールを制するように、ジェイドは軽く咳払いをして話を元に戻す


ジェイド『下世話なアズールのことは置いておいて..カリムさん。では、お願いできますか』


カリム『川を作れば良いんだな。分かった!任せておけ』







ザアァァァ..





カリムのユニーク魔法によって上空から無数の雨が降りしきる。それはみるみるうちに渇いた川を本来の姿へと戻していく


ウツボ姿へと戻り、すでに川に入っていたリーチ兄弟は、泳げるほどまで深くなった水量を確認すると、岸辺に立つユウたちに声をかける


ジェイド『ではフロイド、川が凍る前に行きましょう。アズール、グリムくん、僕の背中に捕まって』


フロイド『小エビちゃんとラッコちゃんはオレの背中ね~』


指示されるままに分かれ、それぞれリーチ兄弟に乗り込むと、グリムはアズールが人間体のままでいることに疑問を浮かべる


グリム『あれ?でもアズールは人魚なんだろ?自分で速く泳げるんじゃねーのか?』


ジェイド『アズールは人魚になっても速く泳げませんから』


アズール『それは尾びれの形状差のせいです。さあ、スカラビア寮へ向けて出発しますよ!』


ジェイドの軽口に眉をひそめながら出発の合図を出すと、リーチ兄弟はカリムの作り出した川を勢いよく泳ぎ始めた






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