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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第43章 *空漠オーバーロード*





アズール『ええ。それに、早くジャミルさんを正気に戻さなければ、彼自身の命も危ない。彼の魔力が尽きる前に戻らなければ』


ユウ『それに、向こうに残されたレイラが心配です。今頃、きっと一人にされて怖くて泣いてるんじゃないかって..』


グリム『それに、あのままほっといたら、またあの黒ウサギが出て来てジャミルを殺しちまうかもしれねーんだゾ!』


アズール『その心配も勿論あります。ですが、何よりも..僕らがいない間にジャミルさんが彼女に良からぬ事をしないかの方が重要です』


グリム『へ?』


アズール『先程の操られたフリの演技中、彼がやたらベタベタとレイラさんに触れていたのがどうも気に入らなくてですね。あの時は作戦中だったので何も言えませんでしたが』


内心、腸は煮えくり返ってましたよ..とギリギリしながら殺意に満ちた顔で眼鏡を押し上げる


グリム『いや、そっちの心配なのか!?』


ユウ『もし変なことしようもんなら、瓶に詰め込んで酒につけて熟成させてやる』


カリム『た、確かにジャミルはレイラに興味ある..みたいな話を前にしてたような』


『『ぶちのめす』』


アズールとユウの息の合った怒りの言葉に、呆れ果てたグリムはただ溜め息をつくことしかできなかった



フロイド『だからさー、どうやって戻るの?早歩き?』


一方、言葉には出さないものの後ろの方でバキバキと指を鳴らしていたフロイドは、首をかしげながら問いかける


グリム『そんなのんびりしてたらオレ様の鼻が凍っちまうんだゾ!!』


ジェイド『川でもあれば泳いで戻れたんですが..周辺の川はどこも干上がっているようですね』


カリム『川?水がほしいのか?』


アズール『ええ。フロイドとジェイドが元の姿に戻れば、箒以上に速度がでるはずです。しかし、渇いた川を元に戻すなんて僕らには不可能..』


カリム『オレ、できるぞ』


サラッと言ってのけたかに、オクタヴィネルの3人から"えええええ!?"と驚愕の声が上がる。すると、あることを思い出したユウはハッとして立ち上がった


ユウ『オアシスで見せてくれた、あのユニーク魔法!』




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