• テキストサイズ

【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第6章 *不本意トラベル*





やられた...


エースに先手をとられた...やっぱり何かあったんじゃないか


エースとキス...しかも口って...


多分、エースのことだからレイラに好きって言われて、でも一応警戒のために...分からせるためにやったことなんだろう


それでもきっと僕への宣戦布告も入ってる




『ユウ...怒ってる...?』


あぁ怒ってるよ...胸がズキズキ痛む程に。でもこれはただの醜い嫉妬だ。レイラは悪くない...いや、ちょっとは悪いか


ユウ『レイラ、僕ともキスしよ?』


『っえ...?』


ユウ『僕が望んでもしてくれるんでしょ?』


『...ん...いいよ』


小さく頷いたレイラ...無防備過ぎるよ...僕が、あの時のエースが、どんな気持ちで君を見ているのかも分からずに、その唇を委ねたの...?


ゆっくりと起き上がって、レイラに跨がるように両手を彼女の顔の横に置いて、そのまま肘も置いてまるで押し倒したような体勢になった


いつも以上に可愛い顔が近くにあって、凄く緊張する。でもそれ以上に僕の行動に、その真っ赤な瞳が僅かに揺れているのが少し嬉しかった


『ユウ...昨日となんか違う、ね...』


ユウ『そうかな...?うん、多分そうなんだ』


『ちょっとドキドキする...』


慣れない状況に緊張してる...?それとも、少しは僕を男として見てくれてる...?


ユウ『可愛い...』


片手で頬を撫でながら、自然と口からポロっと出た言葉。だけど、レイラはその言葉に凄く嬉しそうな顔をした


『ユウ...可愛いって言ってくれた...嬉しい』


破壊力鬼の衝撃にクラっときたけど何とか持ち直した


ユウ『可愛いって言われるの、好き?』


『ん...』


ユウ『じゃあ、これから何度でも言うよ。レイラ...可愛いよ...可愛い...好き...好き』


何度も言葉にしながら、じゃれるようなキスをする。頬から額...そして少し体をずらして頭の上の小さくてフワフワな耳にも


『んっ...』


耳にキスした瞬間少し体が震えた...もしかして


ユウ『レイラ、もしかして...耳弱い?』








/ 1853ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp