第6章 *不本意トラベル*
『ちょっと....だけ』
ユウ『ホントにちょっとだけ...?』
軽いイタズラ心でフウッと息を吹き掛けた後、内側を舌先でペロッと舐めると、ビクビクッと耳が反応した
『んゃっ...///!』
ついでに下から甘い可愛い声も聞こえてきて、ギュッと服を握られた
『ユウ...意地悪、しないで...』
涙に瞳を潤ませて、上目遣いで僕を睨む。でもそれ、ただ煽ってるだけにしか見えないよ
ユウ『ごめんごめん...キスするのが本題だったね』
体を元の位置に戻して、ご機嫌取りに額へもう一度キスをした
ユウ『手、僕の首に回して?』
『...こう?』
ユウ『そう...良い子』
言われるままに僕の首へと手を回した彼女の頭を撫でながら、僕はそっと目の前の唇を奪った
『んっ....』
柔らか過ぎて、クセになりそうだった...いやクセにしちゃダメなんだけど
ユウ『エースとはどんなキスしたの?』
『...ぅえ...あの...口開けられて...そしたらなんか暖かいの入ってきて..ゾワゾワした///』
なるほど、そこまでやったんだ...本気ってこと、だよね
でも僕も負けたくない。レイラは、誰にも譲りたくない
ユウ『僕もそれして良い?』
『!!...ユウとなら...でもあんまりすると...ゾワゾワでどうにかなっちゃいそうだから...少しだけ』
頬を染めて視線を泳がせる。何、可愛い事言っちゃってんの!?ってキレそうだった
ユウ『分かった...じゃあ少し、開けて?』
お願いすればすぐにその通りに開けてくれる。ダメだ...やっぱり無防備過ぎる。特に心開いて、好きと思った相手にはとことん緩い
こんなんじゃ...いつか誰かに
そんな気持ちが込み上げるけど、今はこっちに集中しよう
もう一度キスをして、今度は舌を入れて絡め合わせる。すると分かりやすく体をビクッとさせた
『っぁん...//...ん....ふっ....んぅぅ...///』
ユウ『ん....レイラ...好きだよ...///』
『...わ...たしも...んっ...す...き...///』
こんなのもう、恋人同士みたいじゃないか...幸せと興奮で頭も心もいっぱいに満たしていく