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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第42章 *敏腕アシスト*





ジャミル『...』


カリム『お前がオレを操るなんて、オレを追い出そうとするなんて、するわけないよな?ジャミル、お前だけは..お前だけは絶対にオレを裏切ったりしないよな?

だってオレたち、親友だろ!?』


すがるような思いで語りかけると、今まで口を閉ざしていたジャミルの口元に笑みが浮かぶ




ジャミル『..はは、ははははは、あははははははは!!』




腹を抱えながら、堪えきれない笑いを高らかに響かせる。その姿はもう何も取り繕わない、というジャミルの本性が合間見えていた


カリム『お、おい、どうしたんだ?』


ジャミル『..そういうところだよ』


カリム『え..?』


ジャミル『俺はな..物心ついた時から、お前のそういう能天気でお人好しで馬鹿なところが..


大っっっ嫌いだったんだ!!』


『『『!!??』』』


ジャミル『俺の苦労も知らないでヘラヘラしやがって!!お前の笑顔を見るたびに虫酸が走る。もううんざりだ!!もう取り繕っても意味がない。俺はな、お前がいなければと毎日毎日願い続けてきた。だが、それも今日でおしまいだ!

俺も、家族も..なにもかも、どうにでもなれ!!』


カリム『ま、待て、ジャミル!』


ジャミル『"瞳に映るはお前の主人。尋ねれば答えよ、命じれば頭を垂れよ..蛇のいざない!(スネーク・ウィスパー!)"』


カリムの制止の声も聞かず、ジャミルがユニーク魔法を発動すると、周りに立っていた寮生たちが次々と洗脳されていった


アズール『なっ..!まさか寮生全員を洗脳にかけただと!?』


ジャミル『お前たち、カリムとオクタヴィネルのやつらを外につまみ出せ!』


スカラビア寮生たち『はい、ご主人様..』


ジャミルによって操られた寮生たちがアズールたちを狙ってゆらりと近づく。それに対抗して、傷つけない程度に魔法で応戦するが、隙を見てはジャミルからのユニーク魔法も襲いかかり、どんどん状況が危うくなってきていた


アズール『信じられない。これほどの大人数を同時に、しかも個別に操れるなんて!平凡なんてとんでもない。彼の魔力はスカラビアどころか学園の中でも間違いなくトップクラスだ』


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