第42章 *敏腕アシスト*
グリム『やっと本性表したんだゾ!よくもオレ様たちを騙してくれたな!』
ジャミル『なっ..お前たち、どこから聞いて..!?』
ジェイド『最初から全て、ですよ。談話室を出てからのお三方の会話は..ずっとアズールのスマートフォンから全世界へライブ配信されていたんです』
ジャミル『..は?』
ジェイド『現在アズールのマジカメアカウントのライブ配信を視聴中のユーザーは5000人越え。"某有名魔法士養成学校の闇実況"として話題騒然です。副寮長の晴れ舞台、勿論寮生のみなさんも談話室に集まって視聴中です』
すると同時に廊下の奥からバタバタと慌ただしい複数人の足音が響き、寮生たちがこぞってジャミルたちの元へと駆けてきた
スカラビア寮生A『ジャミル副寮長、今の話は本当なんですか?』
スカラビア寮生B『今までずっと、寮長や僕達を騙していたと..!?』
グリム『いい人ぶっておいて、ひでぇやつ!どんだ嘘つき野郎なんだゾ!』
ジャミル『そ、それは..違う、俺は..っ..』
最初は飲み込めていなかった様子のジャミルだったが、段々と自身の置かれている状況が理解し始めたのか、表情に余裕がなくなり目を泳がせていく
ジェイド『もう言い逃れは出来ませんよ。アズールやレイラさんに使った洗脳魔法が動かぬ証拠。ジャミルさん..貴方こそユニーク魔法でカリムさんを操り、スカラビアを混乱に招き入れた黒幕だ!』
ジャミル『ーーっ!事を荒立てるつもりはなかったが..こうなれば仕方ない。アズール!命令だ!こいつら全員ねじ伏せて、拘束しろ』
アズール『..はい、ご主人様』
ジャミルの命を受けて、ユラリとアズールはジェイドたちの前に立ちはだかり、マジカルペンを構え出す
ジェイド『くっ..アズール!いけません、正気に戻りなさい』
ジャミル『呼び掛けなど無駄だ!』
アズール『はい。僕は、ジャミル様の忠実な下僕..
ーーな、わけないじゃないですか』