第42章 *敏腕アシスト*
カリム『おう、分かった。任せとけ!』
ジェイド『さあ、みなさん。美味しい昼食を作りましょう』
『『『はい!!』』』
カリム『よーし、バッチリ美味いスープを作ってやるぜ!』
ジャミル『お前だけじゃ心配だ。やっぱり俺も手伝うよ』
『大丈夫だよヘビさん。アズさんたちがサポートしてくれるし。ここで私達とゆっくりしてよ?』
ジャミル『..ああ..っとと、』
眉をひそめながら手伝いにいこうとするジャミルの手をとって引き留めると、そのままグイグイと引っ張り近くに置かれてあった椅子に座らせる
『..カリムさんが心配?』
ジャミル『..そりゃあな。怪我でもされたらたまったもんじゃない』
『そう..でも大丈夫。みんなついてるし。それに楽しそうだよ』
ジャミル『..そう、だな..』
そう言うジャミルだったが、表情は変わらず曇ったままアズールたちと楽しそうに料理をするカリムを見つめていた
カリム『ーー出来た!!なんだ、オレもスープくらい作れるじゃないか。あっはっは!』
ジャミル『本当に鍋をかき混ぜてただけだけどな..はぁ』
『じゃあ戻ってみんなで食べよ』
スカラビア寮・談話室
カリム『ああ、美味かった』
アズール『十分な食休みをとり、軽く散歩などをすると脳が活性化し、午後の勉強の効率がアップします』
カリム『アズールは本当に何でも知ってるんだな。すごいぜ。オレ、よく分からないままがむしゃらに頑張ろうとして..寮生たちに無理させちまってたのかもな。同じ2年生寮長だってのに、オレは未熟者だ』
アズール『間違いは誰にでもあります。バケーションはまだ半分を過ぎたばかり。これから取り戻していけばいいじゃありませんか』
反省と後悔に落ち込むカリムを優しく慰めるアズールの後ろでは、改善されたことによって充実感に満たされる寮生たちから笑顔と明るい声が聞こえ始める
『みんな前より良い顔してる』
ユウ『アズール先輩の改善した合宿内容、ちゃんと利にかなってるし前より全然ツラくないからね。って、結構日が経ってるけどレイラは大丈夫?』
『ん。ママたちは自分のタイミングでいいって言ってくれたし、それに..きっとこの問題もそろそろ終わる』
ユウ『そうだといいな』