第42章 *敏腕アシスト*
朝食を終えて軽く休憩をとった後、ユウたちは午前の勉強会に勤しんでいた。カリムの横にはアズールとジェイドが付きっきりという状態で教えていた
暗記の苦手なカリムに、音読しながら歩き回るという方法を伝授すると、早速寮生とグリムを連れて実行するカリムの後ろ姿をジャミルは怪訝そうに見つめていた
『ん~..ヘビさん』
ジャミル『!!..な、なんだ..?』
『ここ分かんないの。教えてくれる?』
ジャミル『ああ、いいぞ。ここは前の問の答を使うから..』
『ふむふむ..こういうこと?』
ジャミル『そうだ。良くできたな』
優しく撫でて褒めると、嬉しそうに擦り寄せるレイラに思わず頬が緩む
『ヘビさんありがと』
ジャミル『また分からないところがあれば言ってくれ』
『ん』
午前の勉強会後は、全員運動着に着替えて寮の前に集まっていた
アズール『勉強の効率を上げるには、適度な運動も大切。ただし、疲れ果てるほどは逆効果です』
ジェイド『模擬試合はストレスも発散できますし、いい運動ですよね』
フロイド『あはっ、オレも暴れたいからやる~!誰か相手してよぉ』
『じゃあ私が相手になる』
フロイド『マジ?クリオネちゃん相手してくれんの?怪我しないように気を付けてねぇ』
『むぅ、負けないもん』
カリム『よし、では五人ずつに分かれて試合始め!』
カリム『あっはっは!試合って楽しいよな。特訓の成果が試せるし』
『『『はい、寮長!』』』
フロイド『クリオネちゃんやるじゃん。前よりちょ~強くなってね?』
『うぅ..でも手加減されてる』
ジャミル『..はぁ..』
大食堂
アズール『僕らのような育ち盛りに一番大切なもの。それは..そう、食事です!必要な栄養素を過不足なく、かつ腹八分目に摂取することが午後のパフォーマンスに影響を与えます』
ジェイド『調理は食物に関する知識や、健全な食生活を得るためにも非常に重要です』
カリム『オレもたまには料理してみようかな?自分で作れれば毒も心配もしなくていいし..』
ジャミル『やめとけ、また怪我をするぞ』
フロイド『んじゃ、ラッコちゃんは鍋かき混ぜる係してよ』
ジェイド『スープを焦がさないよう、しっかり見張っていて下さいね』