第42章 *敏腕アシスト*
ジャミル『わっ、なんだ急に!』
自身の背後から不意に現れたアズールに思わず飛び退く。アズールはそれに構わず話を続ける
アズール『長距離歩行という有酸素運動より..室内で適度な筋トレを行った方が、持久力や筋力の改善には大きな効果があります。何よりスカラビアの砂漠は暑いですから、熱中症も心配ですし』
フロイド『てかさー、庭にでかい噴水あるじゃん。体力つけたいなら泳いだ方が良いって、楽しいし』
アズール『そうですね。これは実体験ですが、歩くより泳いだ方が脂肪燃焼効果も期待できます』
『それであのまんまるから今のアズさんに..むぐ』
アズール『レイラさん、内密にと言ったはずですよ。まったく、グリムさんといい貴女といい..』
スカラビア寮生A『つまり..もうあの行進をしなくていい..?』
スカラビア寮生B『やりましたね、副寮長!』
アズール『何より、朝食を抜くことは疲れやすさや集中力の欠如を招きやすい。食べ過ぎは禁物ですけどね』
そう話していると、身支度を終えたカリムとその後ろから付き添うように歩くユウ達が談話室に姿を見せた
カリム『おはよう。お、もう飯の準備ができてるのか』
グリム『うひょー!美味そうなんだゾ!』
『おはよ、みんな。ご飯私達で頑張って作ったから食べてね』
ユウ『これレイラが作ったの?』
『ん』
ユウ『凄く美味しそう。頑張ったね、えらいえらい』
『~♪』
ジェイド『今日はフロイドの調子も良いようですね。気分が乗らないと味も大変な有り様になってしまうのですが』
フロイド『クリオネちゃんと一緒だからいつもよりテンション上がるんだよねぇ。あ、ラッコちゃん用はウミヘビくんの毒味も済んでまーす。どうぞ召し上がれ~』
『『『いただきまーす!!』』』
並べられたいくつもの美味しそうな料理に、寮生もユウ達も目をキラキラさせながら勢いよくかじりついた
カリム『おっ、このスープ美味いな!この炒め物も美味い!』
『それ私が作ったの。カリムさんの口に合って良かった』
カリム『この味付けすげぇ好きだ!美味い飯をありがとなレイラ!』
『んふふ..』
ジャミル『...』