第41章 *不服ビジット*
『ん..嬉しい..』
ユウ『文句の一つ言いたいところだけど、少し元気になったみたいだからいっか..』
『みんな..一個だけワガママ言ってもいい?』
『『『??』』』
『私がまた眠るまで..触れててほしい』
ユウ『いいよ』
アズール『ええ勿論』
ジェイド『では僕はこちらの手を繋いでいますね』
フロイド『じゃあオレ反対側』
アズール『なら僕は頭を撫でていましょう』
ユウ『僕は..じゃあ眠りやすいように』
ユウはレイラを仰向けに寝転ばせ掛け布団をかけてやると、その上からポンポンと幼子を寝かせるように優しく一定のリズムで叩き始める
『ありがとみんな..触れられてると、安心する..』
ユウ『ゆっくりおやすみ..』
『おやすみ..』
暫くして眠りについたレイラの表情は先程とはうって変わって、苦しむこともなく穏やかな寝息をたてていた
アズール『どうやら悪夢は見ていないようですね..良かった』
ユウ『黒ウサギ..どうしてレイラを傷つけるんだろう』
アズール『僕が調べた文献には、黒ウサギの力が自我をもって宿主を攻撃するなどということは一切ありませんでした。やはり彼女の黒ウサギの力だけが、何か特別な事になっているのかもしれません』
フロイド『ちょー厄介じゃん。クリオネちゃんと別になってくれたらオレがすぐにでも締めるのになぁ』
ジェイド『今、僕たちにできることは少しでも苦しみが緩和されるように、彼女の側にいることだけ』
アズール『そして何よりも心穏やかに過ごしてもらうのが一番。ならば一層明日からの作戦には熱をいれなくては。早くスカラビアの問題を解決して楽しいホリデーを過ごしていただかなくては』
アズールの言葉に全員が頷くと、起こさないようにそっとそれぞれの寝床へと戻り、今度こそ深い眠りに落ちていった