第41章 *不服ビジット*
『でも名前までは聞けなかったんだよね..カリムさん"言えない"って。"昔約束したんだ"って。でもこれってさ..原因が分かっちゃうよ』
アズール『はははっ!実に面白い。カリムさんの人情にジェイドのユニーク魔法が敗北したわけですね』
ジェイド『非常に悔しいですが、そういうことですね』
『こら、笑っちゃダメ..アズさん』
顔だけ振り向いて頬を膨らますと、アズールは"すいません"と悪びれもなく笑いながら頬に口づける
『カリムさんはやっぱり優しい人だったんだね..大切な約束をしっかり守ってる』
アズール『ふふ..しかし、その意思の固さこそが今回のスカラビア騒動の真実を白状したようなもの、あとは仕上げです。砂に潜った犯人の尻尾を捕まえるとしましょう』
僕に作戦があります、とアズールは得意気な笑みで作戦の内容を静かに語りだした
アズール『では以上です。決行は明日..皆さん各々お願いしますね』
フロイド『じゃあ今日は寝よっかぁ。もう遅いしオレすげぇ眠い』
『私も..』
ジェイド『ではレイラさんはどうぞベッドでお休みになってください..さて問題は』
ユウ『誰が』
フロイド『クリオネちゃんの』
ジェイド『隣で』
アズール『寝るか』
ギッと互いに睨み合うユウ達の間には火花が散り、絶対に譲らないと確固たる意志が目に見えているようだった
ユウ『ちなみに経験上ですけどこのベッドはレイラ含め二人が限界です』
アズール『成る程。では仲良く分け合い..なんてものは出来ませんね。まあ、最初からするつもりもありませんけど』
フロイド『つーか小エビちゃんとアズールはダメに決まってんじゃん。体験済みだし、小エビちゃんに至っては毎日一緒に寝てんでしょ?』
ジェイド『確かに..なら僕かフロイドのどちらかというのが公平では?』
『『断固反対だ/です!!』』
『ふぁ~あ...』
グリム『レイラ、オレ様を腕の間に入れるんだゾ』
『いいよ。ん..フワフワ気持ちいい..すぅ..』
ユウ『ってもう寝ちゃった』
アズール『では起こさないようにここからは声を落としてじゃんけんで決めましょう(小声)』
『『『じゃんけん..』』』