第41章 *不服ビジット*
干渉されたことにより抵抗がなくなったカリムに気づいたレイラはそっと離れ、ジェイドの隣へと移動した
ジェイド『貴方はこの質問に真実で答えなくてなりません。"貴方は、催眠魔法を使える生徒の名前を知っていますか?"』
カリム『..知ってる』
ジェイド『では、その名は..?』
『(これで聞ければ..)』
カリム『それは..
言えない』
ジェイド『え?』
『ん?』
カリム『絶対に他人に教えちゃいけないんだ。昔、約束したんだ。だから言えない』
ジェイド『..そうですか。分かりました』
『..いいの?』
ジェイド『ええ、これ以上は聞けそうにありません』
そう言うとカリムにかけた魔法を解く。するとカリムは我に返り何があったのかと目をパチパチと瞬かせた
カリム『..ん?あれ?今オレ、何をーー』
ジェイド『ありがとうございます。カリムさんのおかげで、非常にクリアになりました』
カリム『お、おう?何かよく分かんないけど..スッキリしたなら良かったな!』
『じゃあそろそろ戻ろっか』
カリム『お、もういいのか?』
ジェイド『ええ。見たいものも見れましたし僕らは満足です。談話室へ行って僕らもアズールたちのゲームもそろそろ終わった頃でしょうし』
カリム『なんだ?アズールたちゲームしてるのか?』
『ん。ヘビさんに教えてもらいに行く~って言ってた』
カリム『そうなのか。確かにあの人数だと談話室に移動して遊んでるかもな。よし、オレも行こう!見渡す限り例の絨毯もどっかに埋まってて分かんねぇし、ジャミルに聞いてみよう』
『じゃあ行こっか』
一歩先に出て行くカリムに着いていくように二人は宝物庫から出ていった。さりげなくジェイドは朝出来なかったレイラとの手繋ぎを堪能しながら