第40章 *浮雲リーブ*
『ん~...ぁ、そうだ..』
アイデアが閃いたレイラは、オクタヴィネル3人の言い合いの輪の中に飛び込んだ
アズール『ど、どうしました?』
『あのね、私今日はユウと一緒に寝ることにする』
『『『えっ!!』』』
アズール『ですが、あそこのソファーでは体は休まらないでしょう?』
フロイド『オレ、クリオネちゃんと寝たいんだけど』
ジェイド『僕もですよ』
『でもね、スカラビアに行ったら多分同じ部屋に連れてかれると思うから、そしたらみんなで仲良く一緒に寝れるよ?それじゃ..ダメ?』
小首を傾げて上目遣いでねだるように言うと、途端に3人の顔に熱が灯る。3人は互いに見つめ合い渋々頷くとレイラへ視線を戻した
アズール『分かりました。今回はそれで良しとします』
ジェイド『みんな一緒、ですか..』
フロイド『ちょーっと不満だけど。ま、クリオネちゃんと寝れるならそれでいいや』
『これで今夜はユウとグリムと一緒』
ユウ『レイラ大好き、結婚しよ』
オクタヴィネル寮・VIPルーム
アズール『こちらの掛け布団を使ってください。この間干したばかりの予備のなので清潔ですよ』
ユウ『ありがとうございます』
『ソファーこんな感じに倒せば良いの?』
アズール『ええ。そこを引っ張っていただければ三人でもそれなりに寝られるスペースが出来るでしょう』
背もたれ可動式のソファーをグリムと協力して倒すと、簡易式ベッドのように大きく広がり、そこにアズールから借りた掛け布団を乗せる
『こういうベッドもいいね』
アズール『それでは僕は部屋に戻ります。くれぐれも部屋のものに傷などつけないようお願いしますよ。特にグリムさん』
グリム『にゃにおう!?お前はオレ様をなんだと思ってんだ!』
アズール『トラブルばかり引き起こすモンスター』
ユウ『間違ってはいない』
アズールの言葉にうんうんと頷くユウの足元でグリムが抗議の声をあげていると、突然レイラはアズールの元へと歩み寄る
『アズさん、おやすみのキスしよ?』
アズール『なっ..//..い、いいですよ..』