第40章 *浮雲リーブ*
グリム『アズールのやつこの前の事件以来、レイラにやたら優しくなってるんだゾ。オレ様たちには修繕費せびってくるくせに..』
ユウ『まぁ、今はレイラが無事なだけ良かったよ』
アズール『何を言うのですか?勿論レイラさんにも支払っていただきますよ。貴方がたと同じく修繕費、労働費、そして手当てと薬代』
グリム『は!?オレ様たちよりも多いんだゾ!?』
『いいよ?助けてもらったもん..ちゃんと払う』
ジェイド『さすがレイラさんは理解が早くて助かります。どこかの方と違って素直で。ふふ..楽しみですねフロイド』
フロイド『うん、ちょ~楽しみぃ。クリオネちゃんに何してもらおっかなぁ~♪』
ニヤリと意味深な笑みのリーチ兄弟に、すかさずグリムの突っ込みが入る
グリム『ちょっと待つんだゾ!オレ様達には金を請求するのに、レイラには金じゃないもの請求するつもりなのか!?』
アズール『彼女には日頃からここ、モストロ・ラウンジの常連として利益に貢献していただいてますからね。それに..個人的にも色々助かっていますし。なのでお金ではなく彼女にしかできないことで支払ってもらいます』
ユウ『まさかとは思いますが..変なことするつもりじゃないでしょうね?』
アズール『さて、それはどうでしょうね。ですが貴方に拒否権はない。"助けてほしい"と願ったのは貴方なんですからね』
『ユウ、大丈夫だよ。アズさんたちもう悪いことしてないもん。だから、私にできることなら何だってするよ?』
アズール『ふふ..よろしい。やはり貴女は素晴らしい..契約成立ですね』
グリム『ふなぁ~..オレ様たち、スカラビアの揉め事に巻き込まれてひでぇ目に遭ったばっかりだってのに..やっぱりこの学園にはロクなやつがいないんだゾ』
がっくりと肩を落とすグリムの言葉にアズールは興味深い言葉が入っていることに気付き、首をかしげて尋ねる
アズール『..なんですって?スカラビアの揉め事、とは?』
ユウ『話せば長くなるんですが..』
フロイド『クリオネちゃん、何か飲む?いつものミルクティー?』
『ん..フロさんの淹れてくれるミルクティー、好き』
フロイド『あはっ、りょーかい♪』
ジェイド『とりあえず皆様そこのソファーにでも』