第40章 *浮雲リーブ*
その部屋は宝物庫の時と同じく真っ暗で、3人はバラバラに投げ出されそれぞれどこかにぶつかるようにして着陸した
ユウ『い、たた..ここは..?まさか、あの世..?』
ぶつけて痛む頭と腰をさすりながら真っ暗な部屋を見渡していると、突然パチッとスイッチを押す音が聞こえ、辺りにフワリとした柔らかい照明が照らし出す
幻想的な照明と大きな水槽、そして落ち着いた夜の雰囲気を醸し出すこの部屋を3人はすぐに理解することになった
ユウ『こ、ここって..』
ジェイド『..おや、こんな深夜にどんなお客様がいらっしゃったのかと思えば』
フロイド『食べ物盗みにきた泥棒かと思って絞めにきたのに..小エビちゃんとアザラシちゃんかぁ』
そこに立っていたのは物音に様子を見に来たリーチ兄弟だった。不審者と思っていた相手がユウとグリムだったため、つまんねぇの、と一瞬で興味を失うフロイドだったが、横目にもう一人の姿を確認した瞬間その顔が一気にパアッと明るくなる
フロイド『あはぁ♪クリオネちゃんもいるじゃん』
ジェイド『おや、そんなところに』
ユウ『レイラっ!大丈夫!?』
『ぅ..』
ユウ達よりも奥まで飛ばされたレイラは、ぶつかった衝撃で倒れた椅子やテーブルの隙間から上半身を起こすと、うめき声をあげて顔を俯かせていた
フロイド『クリオネちゃん何でここにいんの~?つかボロボロじゃん』
ジェイド『凄い音が聞こえましたが、もしやこのテーブルや椅子に体をぶつけたのでは?』
ユウとグリム相手には微塵の心配も見せなかった二人だったが、レイラの姿を見つけた瞬間我先にと側に駆け寄り身の心配をし始める
グリム『オレ様たちの時と態度違いすぎなんだゾ。つか、お前ら何でここに?』
フロイド『何でって..オレら、冬休みは流氷で家に帰らないって言ったじゃん』
グリム『じゃあ、ここはオクタヴィネル!?』
ジェイド『はい。オクタヴィネル内のモストロ・ラウンジです。』
スカラビアから抜け出たことにようやく気づいたグリムは、やっと牢獄から抜け出せたとおおはしゃぎで隣にいた絨毯と跳ね回る
ジェイド『牢獄とは?..それよりも、レイラさん大丈夫ですか?』