第6章 *不本意トラベル*
〔No side〕
レイラの突然の"好き"に困惑するエース。ただでさえも名前をやっと呼ばれた上に、こんな告白紛いな事まで言われれば、勘違いしてもおかしくない程に、エースの感情は急上昇していた
エース『(っ...いやいや落ち着けオレっ///!!多分レイラは分かって言ってないはずだ!うんきっとそうだ!)』
『(...エースに気持ち、伝わってないのかな?どうしよ...あ...)エース』
エース『ん!?え、な、何...』
チュッ...
エース『○△×★¥$///!?』
まるで追い討ちをかけるように、レイラは背伸びをしてエースの頬にキスを送った
『(これで伝わったかな...?)あ、でもこれユウと寝る前にするやつだった...』
エース『...は?え、なんでそこでユウなの?え?オマエらそういう関係、え?』
『関係...?よく分かんないけど。昨日ユウがね、ベッドの中でしてくれたから私もしたの。それで、明日から寝る前しようねって約束した』
エース『ちょっ...色々突っ込みたいところあるけど、え?何、オマエら一緒に寝てんの?』
『ん...ベッド一つしかないし、ソファー寝にくいし、それに私一人じゃ寝られないから』
エース『はぁぁぁぁぁぁ!?!?おまっ...!男と一緒に寝るって...何考えてんだ!?』
『だって...一人、や...』
エース『いや、だからって...オマエ、あんますぐに好きって言うな...勘違いするやつ出てくるから』
『???好きってことを知ってほしいから言うんだよ?それで好きなんだって思われて...それって勘違いじゃないよ?』
エース『そいつとオマエの"好き"が違ったら?怖い目に遭うかもしれねぇんだぞ?』
『怖い目って...なに?』
エース『(んなことも言ってやんなきゃ分かんねぇのかよ...ホント世間知らず、いや箱入り?いや何でもいい。一発教えてやんなきゃ分かりそうもねぇしな)』
その後の行動は早かった。エースは、抱き締めていたレイラを一度離すと、廊下の壁に軽く押し付け片手をつき、所謂壁ドン状態にした