第6章 *不本意トラベル*
『私は良いよ』
ユウ『...分かった。でもあんまり遅くならないようにね。行こっかグリム』
グリム『お?おお...』
デュース『....』
『デュース、どしたの?』
デュース『!?い、いや何でもない...じゃあ、僕も帰ることにする。明日からよろしくな三人とも』
そう言ってユウ達はそれぞれの寮に帰って行った。シン...とした空気がちょっと気まずい
『ハートくん?』
エース『...ごめん』
『え?』
エース『ドワーフ鉱山の時...オレのせいで怪我させた。痛い思いさせて、ごめん』
『痛かったけど、ハートくんが怪我して痛い思いしなくて良かったと思ってるよ』
エース『良くねぇよ..っ..あの時、オレがどんな思いで..っ..』
ハートくん、凄い苦しそう。心配、してくれてたんだ
『ハートくん』
ハートくんの辛そうな顔見るのがやだったから、少しでも助けになるかな、って思ってそっとハートくんを抱き締めた
エース『!!??は!?』
『心配してくれてありがと』
一度強く抱き締めてから離れようとした。でもハートくんがギュッて抱き締め返してきて出来なかった
エース『..もうあんな無茶すんなよ(ちっせぇ..細い。力込めたら折れそうだ..)これからはさ、ちゃんと守るから』
首元に顔埋められて、くすぐったい
『..私も強くなってエースを守るよ。私だけ守られるのは..や』
エース『分かった。でも無茶はすんな..って、名前...』
『ん..好きな人の名前は覚える。エース、今日いっぱい頑張った。心配してくれた。私のために怒ってくれた..
だから、好き』
エース『好き!?』
『ゃ..?私がエースを好きになっちゃダメ?』
エース『べ、別に嫌な訳じゃなくてっ!そういうこと、あんま他のやつには..言うなよ』
『ユウみたいな事言ってる。ママが言ってたの..好きな人にはちゃんと言葉で伝えなさいって。だから言う。
エースのこと、好き』
エース『だっ...!からそういうの..///』
凄い真っ赤...風邪引いてる?