第6章 *不本意トラベル*
ユウ『そう...これも特注。良かったね』
『ん...嬉しい...』
手に取ると不思議と凄く馴染んだ
『あれ....?』
ユウ『どうしたの...?』
『さっきまで...ライオンさんと一緒にいたけど...いなくなっちゃった』
グリム『ライオンさん?』
『ん、一人で寂しかったけど、忘れ物取りに来て暫く一緒にいてくれたの。ちゃんと後でお礼しないと』
ユウ『そっか...偉いね』
ユウにヨシヨシされた...嬉しい
デュース『そろそろ僕達は寮に帰るが、レイラは大丈夫か?』
『ん、みんなで帰ろ』
ユウの手を借りながらベッドから起きると、私達は医務室を後にした
『そっか...ユウはグリムと二人で一つって事になったんだ』
ユウ『そう...そして何故か監督生になった』
『ユウ、監督生なの...?凄い、カッコいい...』
ユウ『そ、そう...///』
デュース『そう言えば、さっきまでバタバタしていたから言えなかったが、レイラはウサギ耳がついているんだな。それと、バケモノを押さえるために不思議な魔法を使っていた...あれは何だ?』
グリム『そう言えばそうだ...なんかこう、ゾワァァァって手がいっぱい出て来てビックリしたんだゾ』
『私の故郷、みんなこの耳ついてる...はず。でも黒い耳は私だけ、みたい。他の人は、白とか茶色とか...』
エース『まるでサバナクロー寮みたいだな』
『サバ?』
エース『サバナクロー寮。オマエみたいに獣耳生えた連中がいる所』
ユウ『もしかしたらレイラの言ってたライオンさんって人も、サバナクロー寮の人かもね』
『ん、だったら良いな...』
グリム『なあなあ!あの魔法は何だったんだゾ?』
『あれは...昔からなんか使えた魔法。パパ達に見せたら、驚かれたけど凄い喜ばれた。何なのかは、私も分かんない』
そんな事話してたら、いつの間にかハートくん達とバイバイする所まで来てた
デュース『ここでお別れだな..』
エース『....なぁ』
ユウ『ん?どうしたの?』
エース『少し、レイラと二人で話してもいい?勿論ちゃんと寮まで送るから』
エースの顔、凄い真剣....よっぽど大事な話なんだ...