第37章 *スカラビア寮編~熱砂の策謀家~到来ホリデー*
不気味に笑う二人に、ユウは遠目からでも危機感を感じ急いで駆け寄りレイラを二人から回収した
ユウ『ダメ!オクタヴィネルに行くときは必ず僕も同伴です!』
フロイド『え~..ま、良いけど』
ジェイド『3人とも、いつでも心よりお待ちしています。それでは..あぁ、レイラさん。今はお別れではないのでキスは結構ですよ。その代わり、戻られるその日は..お願いしますね』
『ん。二人にも、アズさんにも絶対するよ』
フロイド『じゃあね、クリオネちゃんたち♪』
グリム『ううっ..あいつらの顔を見ると、モストロ・ラウンジでの過酷な労働が思い出されるんだゾ』
デュース『確かにあれは辛かったな』
エース『思い出させんなよ..』
『ホリデー中もあの3人に会える..嬉しい』
エース『そう思えんの多分この学校でお前だけだと思うわ..』
そう話していると、デュースは周りの生徒の数が少なくなり始めていることに気づいた
デュース『..さて、だいぶ生徒の数が少なくなってきたな。僕たちもそろそろ帰るとするか』
エース『そうね。あ、そうだユウ。さっき学園長からスマホもらったなら、マジカメのID交換しとこーよ。連絡とれたら色々と便利だし』
デュース『そうだな。僕とも交換しよう』
ユウ『うん、いいよ』
3人は学生らしく携帯をつき合わせると、一人ずつマジカメのIDを楽しそうに交換した
グリム『お前はしなくていいのか?』
『ん。もうしてあるから..あ、ユウとはしてないから後でやる』
エース『よし、交換完了っと...で、あのさ。さっきから気になってたんだけど』
『ん?』
エース『先輩たち見送るときもそうだし、今もそうだけど..レイラ、寂しくねぇの?前まではすげぇ引き留めてくれてたじゃん』
『ん』
エース『オレら実家に帰っちゃうんだよ?暫く会えねぇんだよ?』
『ん』
デュース『寂しい..と思ってはくれないのか?』
『...』
ユウ『何だかんだ一番寂しいと思ってるのあの二人なんだよね..』
グリム『まったくどうしようもねぇんだゾ』