第36章 *閑話カームデイ7 ~アズール~* 注:裏表現
アズール『ええ構いませんよ、寧ろ..ごほん..いえ、お気になさらないでください』
『???分かった..じゃあお風呂借りるね』
アズール『ごゆっくりどうぞ』
パタンと閉じられたドアの向こうからシャワーの音が聞こえ始めると、僕は急に気分がソワソワしてきてしまった
待て待て待て..彼女とまだ一緒いたいからとワガママを言って泊まらせてしまったが、これはとんでもなく良い状況なのでは?
話を聞くに彼女は一人では寝られないようですから、必然的に僕のベッドで二人で寝ることになる。まあ元より一緒に寝るつもりでしたけどね
いやいや、それは置いておいて問題はその状況で僕が我慢できるかどうか。僕も男ですからそういうことをしたいかと聞かれれば、それはしたいと答えますよ
これでも陸の人間同士の交尾の勉強はちゃんとしました。最初は知識の一貫としてだけでしたが、まさかこんな日に役に立つとは..
いやいや、まだすると決まったわけでもないのに何を早とちりしているんだ僕は。そもそも彼女は僕のワガママに付き合って今ここにいるわけであって、その上交尾をしたいですなんて言えるわけがない
いや、それ以前に彼女とはそういう関係でもないし、"好き"とも伝えれてない
あ~~!何でこんなに悶々と頭を悩ませなきゃいけないんだ!!
『アズさん..』
とにかくまず今夜のところは何としても気持ちを伝えるところまでいこう
『アズさん..』
それから、あの小さな体を抱き締めて何事もなく平和な夜を過ごせれば..
『アズさん』
アズール『!!は、はいっ!...ってもうあがられたのですか?』
『?..入ってから結構経ってるよ?』
なんですって..確かに時計を見てみると彼女が入ってからそれなりに経っている。じゃあ、僕はそれまでずっと一人バカみたいに頭を悩ませていたのか..
『お風呂ありがとね。アズさんも入る?』
アズール『ぼ、僕はシャワーで済ませます。湯船は考え事をしてしまうので、のぼせてしまう』
『ゆでダコアズさんになっちゃうね』
アズール『そうですね..ふふっ』
『えへへ..』