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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第36章 *閑話カームデイ7 ~アズール~* 注:裏表現







そう思ってしまうほどに焦がれた僕は、期末テストの一件でユウさんがイソギンチャク達を解放させたいという願いを聞いて、これはチャンスだと思った


ユウさんとの勝負に勝てば自ずと彼女はそれを解放させようと僕との契約に応じる。そうすれば彼女は僕のものだ


ついでに先日からの寮長のオーバーブロット事件に必ず現れるという彼女の持つブロットを食らう闇のウサギの力、あの強大な力も手にしてしまえば僕は無敵だ!








だけど、それら全ては上手くいかなかった。ユウさんたちの作戦、協力者による妨害、そして挙げ句の果てに僕自身がオーバーブロットして、彼女を傷つけるだけの結果に終わった


僕はただただ後悔した。彼女はその優しい心で、黒ウサギの力が僕に危害を加えるのを危惧して取引を断ったり、オーバーブロットして暴走した僕を必死で止めてくれたのに..


その後も変わらない態度で今も僕をこうして甘えさせてくれるというのに..






僕は未だに彼女に自分の気持ちを伝えることができてない














『アズさん..?』


アズール『..お願いです。もう少し..いえ、今日だけは僕の側にいてくれませんか..?』



こんなこと、彼女を困らせるだけだなんて知っている..それでも、今日だけはまだ一緒にいたい



『..ユウに連絡するためにも一回寮に戻ってもいい?パジャマとか持ってきたいし』


アズール『っ、良いんですか?』


『ん。泣きそうなアズさん、心配だから..それに、たまには他の寮にもお泊まりしてみたかったから。ユウはヤキモチ焼くだろうけど』


いたずらっぽく笑う彼女に頬に熱がたまって、思わず目線をそらしてしまう。それぐらい今の彼女は普段よりも更に魅力的だ


アズール『わ、分かりました//まずはオンボロ寮に行きましょう。夜も遅いですから、僕もついて行きます』


手を滑らせてその小さな手をとると、二人でオクタヴィネルからオンボロ寮へと月夜の照らす道を歩いていった




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