第35章 *閑話カームデイ6 ~ラギー~* 注:裏表現
ダメだ..レイラちゃんには全部見透かされてるようで、敵う気がしないっすね
ラギー『..レイラちゃんのこと、最初はレオナさんのお気に入りだからって、あの人の機嫌損ねないように優しいフリして接してた。でも、段々オレ自身レイラちゃんに惹かれてきて、あの人のついでじゃ満足できなくなって..それで、』
あ~上手く言葉が見つかんねぇ..いつもの回る口はどこ行ったんだよオレ
ラギー『..ごめん。伝えたいこと色々あるんすけど..上手く言えねぇっす..』
『ううん。ラギさんが必死に私を想ってることを伝えようとしてくれてるのは分かってる』
気を使わせてる。くっそ情けねぇ..こんなに好きなのに
いや、こんなに好きだから言葉が出ないのか..
『ラギさん、キスして?』
ラギー『..勿論』
今度はゆっくりと深く、柔らかい唇を味わうようにオレたちは抱き合いながらキスを交わした
ラギー『レイラちゃん..好きっす』
『嬉しい..私も』
すげぇ幸せだ..
ドンドンドン!!!
『『!!??』』
突然オンボロ寮のドアが激しく叩かれ、オレたちはびっくりしてそっちに耳を傾けた
『誰..?』
ラギー『オレ、見てくるっすよ。レイラちゃん一人は嫌でしょ?後ろからこっそり着いてこれるっすか?』
『ん..大丈夫』
オレはベッドから降りると、なるべく足音を立てずに玄関へと向かった
ドンドンドン!!!
ラギー『そんなにやったらぶっ壊れるっすよ..あの、どちら様っすか?』
警戒をしつつそっと玄関の扉を開けると、そこには仁王立ちをしてまるで北○の拳みたいな画風のユウくんがオレを睨んでた..怖っ
ユウ『ラギー先輩』
ラギー『はい?』
ユウ『ちょっとお話が』
ラギー『え、あ、ユウくん!?ちょ、引きずんないで..って、力強っ..!!待って待って!!助けてレイラちゃぁぁぁん!!』
画風のせいかムキムキになったユウくんに引きずられてオレはオンボロ寮の裏まで連行されて事情聴取という名の尋問タイムが始まった
グリム『レイラっ!大丈夫なのか?』
『グリム..ん、大丈夫。ラギさんが何とかしてくれた。グリムもありがと』
グリム『むぎゅ..』