第35章 *閑話カームデイ6 ~ラギー~* 注:裏表現
サバナクロー寮・談話室
ラギー『はぁ..ひっでぇ目に遭った』
勿論ユウくんにはちゃんと説明するつもりだったんすけど、説明する度に情緒不安定でたまに人間の言語喋らないユウくんが発狂するもんだから、途中でめちゃくちゃ怖くなった
それで気疲れしてフラフラなまま談話室に帰ってきたってところ
ラギー『ユウくん怖すぎっすよ..あれもう人の目してないっす』
レオナ『よおラギー』
ラギー『げっ..レオナさん』
レオナ『随分と疲れた顔してるじゃねぇか。にしては甘い匂いを纏わせてんな..どっかの誰かさんのように』
レオナさん、気づいてるっすね。まぁ、バレたところでオレはこの人に宣戦布告した。だから恐れてるわけでも心配してるわけでもない
でもその瞳が今にもオレを食い殺そうとしてるのは少し..ヤバい気がする
なんて考えてるといつの間にか目の前まで来ていたレオナさんに胸ぐらを掴まれていた
レオナ『アイツに手を出したな』
ラギー『それはあんたもっすよね。オレはちゃんと言ったっすよ、譲らないって』
レオナ『...ちっ』
気に入らないとでも言うように乱雑に手を離すと、レオナさんは近くのソファーにどっかりと座った
ラギー『あの子、やっぱりズレちゃってるんすね。抱いたり抱かれたりすることを友情の1つだと思ってる』
レオナ『..だろうな。だが何の知識もない無垢なアイツをそう狂わせたのは俺達だ。逃げるんじゃねぇぞラギー』
ラギー『誰が逃げるなんて言ったんすか。オレはズレたあの子でも好きっすよ』
〔No side〕
オンボロ寮
ユウ『おうぅぅぅぅ~...(泣)』
『ユウ、朝はごめんね』
レイラの腹に抱きつきながらユウは泣きわめいていた
ユウ『ぐすっ..僕こそごめんね。最近レイラと過ごす時間が減ってきてそれが寂しくて..止まらなかった』
『私の発情のせいでもあるよ。ホントはね、ユウに触られて気持ちよかったの..でも気持ちいいのが強すぎてびっくりしちゃった』
ユウ『これからはちゃんとレイラの気持ち考えて触れるから。許して?』
『ん。ユウ、大好き。愛してる』
ユウ『っ..//僕も愛してるよ』
その日、オンボロ寮ではいつも通りの日々が流れていた
fin