第33章 *終曲オクタヴィネル*
ジャック『そういえば、いきなりポイントつきのメニュー頼んでたが、何かアズールに解決してほしい悩みでもあんのか?』
『ん~..今はないよ。でも、何かあったときのためにポイント稼いどいた方が役に立つかなって..』
ジャック『...お前、たまにそういうところあるよな』
『ん?』
ジャック『いや...』
ユウ『レイラ、あ~ん』
『あむ...』
『『!!』』
いつものようにユウによる食べさせが始まると、エース達も我先へと食べさせの順番待ちを始めた
『ジャックもやっていいよ?』
ジャック『お、俺は..いい..//』
『そう..』
ジャック『...いや、やっぱやる』
『『っ!!??』』
今までそういうことには一切乗ってこなかったジャックがここに来て初めて乗ったことにエース達は口に入ってたものを吹き出しそうになった
『ぁ..』
ジャック『...っ...ほら..』
『ん...ふふ..美味しい♪ありがとジャック』
ジャック『お、おう...//っ...』
するとレイラは隣に座っているジャックの肩に預けるように体を倒した
『ジャック、今回はホントにありがと..最後まで付き合ってくれて』
ユウ『確かに。何だかんだ協力してくれて..オンボロ寮が取られたときもサバナクローに泊めてくれるように一緒に頼み込んでくれたし』
エース『泊まる場所ならオレらも頼み込んだんだけどな(小声)』
『ジャック優しい..好き..』
ジャック『っ...おう..//』
フワフワ、フリフリ
エース『うわ、あの狼さん尻尾めちゃくちゃ振ってるザマスわよ奥様』
デュース『どれだけ嬉しかったんザマスかね奥様』
エース『嫌ですわ、敵が増えちゃったザマスよ奥様』
デュース『ライバルは少ない方が良いザマスのに。ねぇ奥様』
ジャック『そこの奥様二人うるせぇよ!』
『アズさんたち忙しそうだね..』
ユウ『そうだね..でも、何だか楽しそうだ』
レイラたちの見つめる先には、忙しいながらも次の計画に向けて楽しそうに勤しむアズールたちの笑顔が、モストロ・ラウンジを照らす光のように、静かに輝いていた
fin