第33章 *終曲オクタヴィネル*
数日後、オンボロ寮の扉を叩いて中に入ってきたのはリーチ兄弟だった
フロイド『小エビちゃん、クリオネちゃん、アザラシちゃん、おはよー。迎えに来たよー、お出掛けしよ』
グリム『うっ、お前らが来ると、また何か取り立てられそうでドキッとするんだゾ』
ジェイド『いやですねぇ。僕らだって、契約違反をしない方に手荒な真似はいたしません』
『ジェイさん、フロさん、おはよ』
ユウ『こらレイラ、走っちゃ危ないよ』
小走りで二人に駆け寄ると、二人まとめて抱き締めるように飛び付いた
フロイド『え~なになに?クリオネちゃん可愛い♪ぎゅってしてくれんの?』
ジェイド『随分と元気になられたようで安心しました。とても心配だったんですよ?』
『ん、何かあの日の夜から体が楽になった』
ユウ『(ツノ太郎のおかげかな?)』
ジェイド『それはそれは、きっとアズールも喜びますよ。さて、本日は見事な晴天、絶好の遠足日和..という事で』
フロイド『アトランティカ記念博物館へ、遠足に行こ~!』
ジェイド『アズールの手配でアトランティカ記念博物館は僕たちの貸切りとなっております。アズールは先に出発し、現地で僕らを待っているそうです』
ユウ『ちゃんと写真返さないとね』
フロイド『小エビちゃんは真面目だな~、分かってるって。それじゃ出発~』
アトランティカ記念博物館
ユウ達はリーチ兄弟に連れられ、道中でエース達とも合流しつつアトランティカ記念博物館へと訪れた
エース『うわー、すげぇ。中はこんな風になってんだ』
デュース『伝説の海の王の像か..海の魔女以外にも海底には色んな偉人がいたんだな』
ジャック『この王様、中々鍛えてるじゃねぇか』
改めて見る博物館の光景にそれぞれが関心を示していると、奥からアズールが恭しく一礼して近づいてきた
アズール『みなさん、ようこそアトランティカ記念博物館へ。本日はモストロ・ラウンジの研修旅行..という名目で貸切り状態となっておりますので、ゆっくり楽しんでいってください』
グリム『ふな"っ!?出たなタコ足アズール..と思ったら、お前は人間の姿のままなのか?』