第6章 *不本意トラベル*
怪物は拳を振り上げ、威嚇するように振り下ろす
ユウ『なるだけ洞窟から引き離そう!』
ユウとグリムは怪物の注意を引き付け、洞窟から離れたところに呼び込むことに成功した
グリム『だいぶ洞窟から離したんだゾ!』
ユウ『よし、今だ!二人ともお願い!』
その声を合図に、草むらに身を隠していた三人が飛び出し、怪物へと魔法を放つ
エース『オッケー、お任せ!いくぜ、特大突風!』
グリム『アーンド・グリム様ファイアースペシャル!ふな"~~~っ!!』
エースの風魔法が、グリムの青い炎の威力を強め、業火の竜巻となり怪物を襲う
?『グォオオオオ!?』
エース『どーよ!?グリムのショボい炎も、オレが風で煽ってやればバーナー並の火力だぜ!』
グリム『ショボくねーっ!ほんっとにオマエ、一言多くてムカつくんだゾ!』
ユウ『炎の竜巻でモンスターが怯んだ!更に足止めだよ、レイラ』
『分かった...落ち着いて...大丈夫。ほっ!!』
レイラが手を翳すと、バケモノの足元からいくつもの闇を帯びた真っ黒な手が現れ、バケモノの足や体を掴むと、身動きをとれなくした
?『グォォァアア!?』
エース『うおっ、すげぇ...!』
デュース『落ち着け...よく狙うんだ。俺が知る中で一番大きく...重たい。...いでよ!大釜!!!』
ガゴンッ!!と怪物の頭上に現れた大釜は、あの時エースを押し潰したように、怪物の上へと勢いよく落ちた
?『グォアアッ!?』
グリム『やった!上手く行ったんだゾ!!見てみろユウ!バケモノがさっきのエースみたいに大釜に押し潰されて、ペッタンコになってるんだゾ』
エース『さっきのオレみたいってのは余計だっつうの!ったく、今日はマジいいとこナシじゃん』
デュース『あいつが足止めを食らっているうちに魔法石を取りに行くぞ!』
ドワーフ鉱山・内部
中へと入った五人は、鉱山の中から赤や緑、青といった様々な色で光る魔法石を取ることに成功した
デュース『あったぞ!魔法石だ!』
?『サワルナァアアアアアアアア!!!』
エース『やっば!アイツもう重しを押し退けそうじゃん!』
『デュース、もっと何か乗せないと』