第6章 *不本意トラベル*
ユウ『ちょっ...!!どうしたの!?』
『ユウがっ...ユウがおっきなっ、声で...怒ったぁ..っ』
『『『えぇぇぇぇぇ!?』』』
ユウ『ご、ごごごごごめんねっ!あれは僕も必死で...ぁぁ泣かないでぇ~』
エース『んなことで泣いてんじゃねぇよ...泣き虫だなぁ』
デュース『っおい!』
エースの言葉にデュースが止めに入るが、時すでに遅し。その言葉が更にレイラの涙を誘い、余計に泣かせてしまった
『ぅぇぇぇぇっ...ぅぁぁぁっ....!』
エース『げっ...!』
デュース『馬鹿』
グリム『今のは完全にオマエが悪いんだゾ...なんとかしろよ』
エース『わ、わぁってるよ...お、おい』
グリムとデュースに白い目で見られたエースは、何とか泣き止ませようとレイラに近づき声をかけるが
『っ....』
プイッと視線を反らされてしまい、エースは撃沈した
エース『(最悪っ....確実に嫌われた....)』
ユウ『大丈夫だよ、レイラ。さっきは大きな声出してごめんね?でも二人とも今から協力してくれるって言ったから。魔法石を持って帰って退学を取り消してもらおう。ね?』
泣きじゃくるレイラを抱き締め、頭を撫でながら優しく語りかけると、次第に落ち着いてきたのか、泣き声が段々と小さくなってきた
『ん...』
ユウ『よし、良い子。じゃあ改めて、作戦会議ね』
ドワーフ鉱山・入り口
グリム『ユウ~...ほんとにその作戦上手く行くのかよぉ...こわ...いや、不安なんだゾ』
ユウ『大丈夫なんとかなるよ。こうなったら腹括ろう』
デュース『あぁ...行こう!』
グリム『やい、バケモノ!コ、ココココッチなんだゾ!!』
?『グルルルル....カエレェェェェェェェェ!!!』
グリムが入り口から内部の怪物へと挑発を仕掛けると、中から怪物が現れグリム目掛けて近づいてきた
グリム『ギャッ!!来たっ!ユウ!』
ユウ『こっちだバケモノ!』
?『グルッ!?コッチニモ...ドロボウ...ワダサヌ....オデノ...オデノ....!!』