第31章 *動転ヒステリック*
ジェイド『今の声はアズール!!』
エース『見ろよ!モヤが晴れてくぞ!』
デュース『あれは...っ!』
エース達の視界を覆っていたモヤが晴れていき、急いでアズール達の姿を探していると、そこには巨大な闇のウサギによって地面に押さえつけられる化身と、同じく地面に伏せて泣き叫ぶアズールの姿が目に入った
ジェイド『アズール!?一体これはどうなっているのです!?』
フロイド『あの笑いながら影みたいなの操ってるのって、クリオネちゃん?』
グリム『ふなっ!?あいつ!またレイラを乗っ取ってるんだゾ!!』
エース『くそっ!!またかよ!今回こそは出さないで済むかと思ったのに!』
レオナ『あれが例の影のウサギ。ちっ、覚えはねぇはずなのに嫌な寒気がするぜ』
ユウ『早く止めないと、レイラのブロットが溜まっちゃう!!』
エース『それどころかアズールも殺されちまうぞ!』
『『!!??』』
フロイド『はぁ!?なんだよそれ、どういうことだよ!』
闇のウサギは化身の頭を食いちぎるようにばっくりと噛みつき、ブロットを吸収していく
アズール『ぁぁぁああぁぁぁ!!やめてくださいっ!僕の...魔力が...っ!』
『[あぁ..その怯えて泣き叫ぶ顔、最高だよ..このまま生気も吸い取って殺してあげるよ!!]』
エース『やめろ黒ウサギ!!』
デュース『性懲りもなく出てきやがって..』
『[おやおや、お友達の登場かい。残念だけど今のレイラは抵抗する元気なんてないよ。新しい記憶を思い出させてあげたところだからね]』
ユウ『またそうやってレイラを傷つけて..君は一体何がしたいんだ!』
エース『お前はレイラの黒ウサギの力そのものだろうが!あいつをこれ以上傷つけんなよ!』
『[怖い怖い。みんなウサギちゃんが大好きなんだね。でもあの子はいつの日か君らの元から消えて、素敵な素敵な化け物になる。それまで、っと!]』
ブワッ!と炎がレイラの足元を掠める
レオナ『レイラの体で喋るんじゃねぇよ』
ラギー『な~んかイラッとするやつっすね、あんた』
ジェイド『僕らの大好きな優しい彼女を返してもらいますよ』
フロイド『いつものクリオネちゃんをぎゅってしたいんだよね』