第31章 *動転ヒステリック*
アズール『ぐっ...!!こんなもの...っ!!』
大釜の重みと周りの熱によって四方を囲まれたアズールは身動きがとれないでいた
ジェイド『魚相手に炎..中々えげつないですね』
レオナ『るせぇな』
フロイド『このままだとアズール、タコの唐揚げになっちゃうんじゃないの?』
グリム『ふなっ!?タコの唐揚げ!』
ラギー『何でそれで意識が戻るんすか?それに、揚げてないっすよ!って、やばい!!』
エース『おわっ!みんな避けろっ!!』
フッとエース達の頭上に影が落ち、見上げると先程までアズールを押し潰していたはずの大釜が降ってこようとしていた
ドォォォォン!!!
デュース『か、間一髪...だったな..』
エース『これに当たってたらマジで死んでたぞ』
レオナ『ちっ..もう2、3個ぶつけてやりゃ良かったか』
すると火柱が大きく不規則に揺れ始め、凄まじい風と共に炎は四散して消えていった。中でアズールが自らの足と化身の足を使って炎をかき回して散らしたのだ
アズール『こんなものじゃ足りない...もっと、もっと力を...手に入れないと』
ジャック『っ、来るぞ!』
その瞬間海の中というのにも関わらず雨雲がエース達の上に発生する。ゴロゴロと音を鳴らし、次の瞬間にはズガァァァァン!!という爆音と共にいくつもの雷が降り注ぐ
アズール『あははは!どうです?すごいでしょう!?もっと降らせてあげますよ!』
フロイド『ちょ..!!避けきれねぇって!』
ジェイド『防壁魔法を張りましょう!フロイドっ!』
フロイド『うわっ!っ、りょーかい!』
みなさん僕たちの後ろへ!とジェイドが叫ぶと、激しく落ちる雷の猛攻を何とか避けながらエース達は急いで二人の後ろへとたどり着く
そしてリーチ兄弟による防壁魔法が全員を包み込んで、雷の衝撃を吸収しはじめる
レオナ『防壁魔法使えるやつは全員発動しろ』
ラギー『っ!!なんなんすかこれ!防御はってんのに痺れが伝わってくる..!』
ジェイド『っ..恐らくオーバーブロットしたことにより奪った魔力を増強させているんでしょう』
フロイド『ねぇ..これいつまで耐えりゃいいの?』
エース『レイラがあの氷魔法発動するまで!』
アズール『レイラ..?』