第31章 *動転ヒステリック*
エース『ばーか。誰が言うかよそんなこと』
デュース『確かに今まではそれで何とか出来ていたが、その度にお前が苦しんで傷ついてきた。そんなの僕らが耐えられるわけないだろ』
エース『それにまたあいつが出てこられても困るんだよ。レイラの体で好き勝手するの腹立つし』
ユウ『今はあの魔法よりも優しくて綺麗で、誰も傷つけない新しい魔法があるなら、そっちを使う方が良いに決まってるよ』
『ユウ..エース..デュース...』
エース『...毎度お前にばっか頼ってごめんな。本当ならオレらもそういう魔法が使えれば良いんだけど』
デュース『僕たちが無力なばかりに..』
ユウ『僕に関しちゃ魔法すら使えなくて、みんなに守られてばっかりだけど』
『ううん..みんなは悪くない。私が..私だけが助けられる魔法を使えるなら、躊躇なんてしてられない。みんなでアズさんを助けよ..3人とも、お願い』
『『『了解!!』』』
大きく頷くとユウはリーチ兄弟へ、エーデュースコンビはレオナ達の元へと走っていき先程の作戦を伝えた
ジェイド『かしこまりました』
フロイド『よく分かんねーけどクリオネちゃん守れば良いんでしょ』
レオナ『...ああ。分かった』
ラギー『了解っす』
ジャック『よし、やるぞ!』
アズール『何ですか?揃いも揃って。早く、早く僕に力を寄越せ!!』
レオナ達のいる方へ三叉の槍を振り回しながら化身が突っ込んでくる。すると全員飛び退いて距離をとり、その瞬間に巨大な火柱が立ち上ぼり、ぐるりとアズールを囲むように広がっていく
アズール『っ!!何だこれ..っあつ!!』
レオナ『そのままカリっと焼いてやるよタコ野郎』
デュース『なんてデカイ炎なんだ!』
エース『グリムの魔法より数倍威力ありそうじゃん』
ラギー『シシシッ!さっすがレオナさん』
レオナ『ぼさっとしてんじゃねえ。すぐに切り返してくるぞ!その前に..おいそこのお前!』
デュース『え、僕か!?』
レオナ『鍋だか釜だか知らねぇが、アイツの頭上に落とせ』
デュース『わ、分かりました!いでよ、大釜っ!!』
デュースの得意の召喚魔法によって、巨大な大釜が火柱の中のアズールへと降り注ぐ