第30章 *出航ストラテジー*
デュース『だから今朝グリムは喉がガラガラだったのか..』
グリム『プラスで、レイラがとっておきの取引を持ちかけたんだゾ』
『協力してくれないなら、今後一切サバナクローに行かないし、レオさんは私に会うのも触るのも禁止って言った』
エース『オレだったら耐えらんねぇ..』
デュース『今でもだいぶキツいのにな..』
ジャック『正直、一番あの人に効く内容だからな』
フロイド『それ、取引っていうか脅しじゃね?』
ジャック『卑怯には卑怯を、悪党には悪党を、ってことだな』
契約書が破棄されたことによりエースたちの魔法も元に戻り、戦況が一変したことにジェイドとフロイドは嫌な予感がして一度戻ろうとする
だがそこをエーデュースコンビが逃すはずもなく、言葉巧みにフロイドを挑発して真っ向勝負に持ちかけた
フロイドとエーデュースコンビ、そしてグリムとジャックが戦っている中、呆れたジェイドは一人成り行きを見つめていた
『大変だね、ジェイさん』
ジェイド『分かってくれます?』
『ん..あの3人もいつも突っ走るから..特にグリム』
ジェイド『お互い苦労しますね』
ユウ『(何か呑気に話始めた!?)』
ジェイド『ところで先程言っていましたが、よくあの方を協力させられましたね。親しいのですか?』
『レオさん私のこと好きだから。好きな人に会えなくなるとか触れなくなるのって、一番ツラいでしょ?』
ジェイド『!!人の好意を利用するなんて。貴女、見かけによらず恐ろしいことを考えるのですね..』
『そう?でも協力してくれたから無しだよ。私もレオさんに会えないのやだから、良かった...』
一切表情を変えずに淡々と話すレイラを末恐ろしいと感じ、ツウッと一筋の冷や汗が伝って海に溶けていった
『!!!ね、ジェイさん..』
ジェイド『!..えぇ、何か嫌な気配を感じる』
フロイド『あ"~っ、もう!こいつら、うざい!』
ジェイド『ここは引き上げましょう、フロイド。彼らと遊んでいる場合ではなさそうです』
フロイド『ちっ..分かったよ、行こう』
納得行かないといった様子でフロイドはジェイドの後に続いてその場から泳いで去っていった