第29章 *悪計コンセンサンス*
レオナ『おい、お前が何を考えてるか大体予想がつくが..俺はぜったいに手を貸さねぇぞ。厄介ごとに巻き込まれるのはごめんだからな。タコ野郎絡みなら、尚更だ』
ラギー『無理無理、諦めることっすね』
レオナ『まぁ、お前の頼み方によっては考えてやってもいいぜ?』
『私?』
レオナ『あぁ。お前が上手におねだりできたら、条件付きだが協力してやらないことも、』
ユウ『よし、レイラ、グリム、覚悟を決めよう』
レオナ『おい遮るな』
ユウ『どうせレイラに寮に入れとか、いやらしいことしようとか考えてるんですよね?だったらそんなの監督生としてさせられません』
レオナ『てめぇな..』
『それで、どうするの?』
ユウ『う~~ん...』
ユウ達は作戦会議と称して、本人に聞かれないようにレオナの部屋の前の廊下で固まって小声で話していた
ユウ『じゃあこうしよう』
『どうしよう?』
ユウ『あの人を脅す』
グリム『ふなっ!?どういうことなんだゾ?』
ユウ『まずはレオナ先輩の嫌がることを実際にして見せる。それから協力してくれないと毎日今のをやるぞ、って言うの』
グリム『ん~~..効果あるのかそれ?』
『よほど嫌がることじゃないと』
ユウ『一個予想してるのがあって、多分これでいけるよ』
グリム『よぉし、なら早速』
『『『作戦開始!!』』』
レイラは一人、ベッドに座りながら本を読んでいたレオナの横に腰掛けると、そっと腕に寄り添い上目遣いで見上げる
『レオさん..お願いがあるの』
レオナ『どうした?甘えた声出しやがって..結局おねだりする気になったか?』
いいぜ、と明らかに何かを企んでいるレイラの腰を引き寄せそのまま押し倒すとニヤリと笑みを浮かべる
レオナ『上手に誘ってみせろよ?』
『あのね、私...』
レオナ『は?』