第29章 *悪計コンセンサンス*
外廊下
昼休み、ユウ達は昨日レオナ達と会話をエース達を呼び出して話していた
エース『無敵の契約書を破る方法を探す?いいじゃん、めっちゃ卑怯だけど』
デュース『確かにそっちの方が望みはあるかもしれないな。卑怯だけど』
グリム『うるせ~!もう卑怯だとか言ってる場合じゃねぇんだゾ!』
ジャック『それに、卑怯って言うならアズール達だって同じだろ。最初から邪魔するつもりで海の中に写真を取りに行けっつってきたんだ。レオナ先輩は確かに卑怯者だけど、頭はキレる天才司令塔だ。チャレンジしてみる価値はあると思う』
デュース『なんか卑怯って言葉が飽和してきたな..』
グリム『うぅ..水の中であの双子が追ってくる姿、今思い出しても身震いするんだゾ!』
デュース『速さ勝負..くっ、水中でもマジカルホイールに乗れればぶっちぎれたのに!』
デュースのいつも昔の名残が垣間見え、エースは"はいはい"と慣れた様子で受け流す
エース『リーチ兄弟はウツボだったけど、アズールも海の中ではあんな感じなんかな』
『レオさん、アズさんのことタコ野郎って言ってたよ?』
デュース『まさか、正体はタコの人魚?』
『足いっぱい...便利そうだね』
ユウ『そういう問題なんだ..さて、まずは契約書がどこに置いてあるか、だね』
ジャック『あのVIPルームの金庫がいかにも怪しいけどな..』
グリム『そうと決まれば、早速オクタヴィネルに潜入だ!』
デュース『開店前の昼休みなら、まだ誰もいないと思う。行ってみよう』
モストロ・ラウンジ VIPルーム
グリム『右よし、左よし。野郎共、オレ様に続くんだゾ!』
こっそりと音をたてないように忍び込んだグリムは、周囲を見回すとアズールがいないことを確認し、ユウ達に手招きすると、それに合わせて全員VIPルームに入る
ジャック『本当だ。まだ誰もいねぇみたいだな』
デュース『金庫は暗証番号と鍵の二重ロックか。かなり厳重だ』
すると、コツコツという靴音がジャックとレイラの耳にいち早く届いた
ジャック『誰か来る』
『アズさんかも』
エース『えっ、やば。隠れろ!』
一斉に大きな机の下に隠れる。だが全員が入るには少し狭くすぐにぎゅうぎゅうと圧迫した状態になった