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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第28章 *水中ビギナー*





その日の夜、サバナクロー寮・談話室にはユウ達とレオナ達がこぞって集まっていた。レイラが首に怪我をしたと聞いて急いで来たのだという


ラギー『うわぁ..ガッツリ噛まれちゃってるっすね。どっかの誰かさんの時よりかはだいぶマシっすけど』


ラギーは慣れているのか、手際よく止血などの治療を施しながら顔をしかめる


レオナ『うるせぇ』


『ラギさん、ごめんね?』


ラギー『レイラちゃんが謝ることないっすよ。悪いのは..えっと..やったのフロイドくんだったっすかね?ん?ってことは、君らマジで珊瑚の海に行ったんすか?』


レオナ『バカすぎんだろ』


そう言いながらも、レオナの目は目の前のレイラを心配そうに見つめている


グリム『ふな"っ!?オメーがさっさと行動を起こせっつったんだゾ!』


レオナ『ふん、誰も馬鹿正直に海に行け、なんて言ってねぇよ。時間は有限、頭を使って価値のある使い方をしろって言ってやったんだ。水中で人魚と真っ向勝負するなんざ、どう足掻いても勝ち目がねぇ。わざわざ食われに行くようなもんだ』


ラギー『実際1名食われかけたっすけどね』


レオナ『...』


ジャック『..あの、もしかしてレオナ先輩達は、あの双子が人魚だって知ってたんすか?』


レオナ『まぁな』


ラギー『オレは去年の夏、水泳の合同授業でフロイドくんが元の姿になってるところ見たことがあるけど..あれに水中で追いかけられたら一巻の終わり感あるっすね』


ジャック『だったら先に教えておいてくださいよ!』


レオナ『事前の情報収集もなしに勝手に飛び込んでいったのはお前らだろ?聞かれりゃ、懇切丁寧に教えてやってたさ』


ラギー『そうそう。行動を起こす前はもっと用心深くならなきゃ、シシシッ!向こう見ずなやつは、サバンナじゃすぐ飢えちまうっすよ』


グリム『ぐぬぬ..相変わらず意地が悪いやつらなんだゾ!』


『ホントに聞いたら教えてくれたかな..?』


レオナ『あ?』


『何でもない』


ジャック『アズールのやつ、最初から邪魔するつもりで契約を持ちかけたってことか?』




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