第28章 *水中ビギナー*
ジャック『あいつら、狩りを楽しんでやがる!このままじゃ、一方的にボコられちまうぞ!』
ユウ『っ...仕方ない、作戦を練り直す。一度退却しよう!』
フロイド『あはは、何度来たって同じだよ。そんな貧相な尾ビレ(足)で、海の中の人魚に勝てるわけないじゃん』
ジェイド『またのお越しをお待ちしております』
グリム『くそ~~、覚えてるんだゾ!!』
グリムの捨て台詞と共にユウ達は踵を返して、転送用の鏡を目指して退却することにした
鏡の間
デュース『はぁ..はぁ..お、お前ら無事か?』
エース『なんとかね..』
ジャック『まさかアイツらが人魚だったなんて..』
グリム『まるでサメに追いかけられてるみたいたったんだゾ!あんなに泳ぐの早いなんて卑怯なんだゾ~!』
エース『人魚に水の中で勝てるわけねぇじゃん』
グリム『でも早く写真を取ってこないと、オンボロ寮まで取り上げられちまう..』
デュース『とにかく作戦の練り直しだな..』
エース『そーね。自称情報通のケイト先輩とかにも話聞いてみよーぜ』
ジャック『俺達もサバナクローに戻ってラギー先輩達に相談してみるか』
ユウ『そうだね、一旦みんなそれぞれ戻ろう』
『ぃっ...』
突然首を押さえて痛がるレイラに全員の目の色が変わる
エース『大丈夫か!?』
デュース『さっき噛みつかれた時のやつか..見せてみろ』
そっと押さえる手を退けると、そこにはくっきりと噛み痕が残っていていまだに血が滲んでいた
エース『うわ..痛そう..』
『みんな噛んだり痕残すの好きなの..?私、最近噛まれてばっかり..』
エース『うっ..(←心当たりその1)』
デュース『ぁ...(←心当たりその2)』
ユウ『ん~..(←心当たりその3)』
グリム『ま、レオナよりかはマシなんだゾ』
ジャック『お前らな..。とにかく寮で手当てしてやるから戻るぞ』
『ジャック優しい..好き』
ジャック『っ...おい、引っ張るな』
自然な流れで手を繋ぐと、ユウ達を置いてジャックを連れて先へ歩いていく
エース『また置いてかれた』
デュース『これも罰か』
ユウ『僕まで..』
グリム『自業自得なんだゾ』