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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第27章 *標的モニタリング*




レイラを見つめるその瞳が愛しげに細められ、頬擦りしながら勝ち誇った笑みでユウを挑発する。それを見て悔しそうに顔を歪めるが、泊めてもらっている以上、下手に発言できないことにもどかしさを覚え、不本意ながら諦めることにした


ユウ『レイラ、何かあったらすぐに僕のところに来てね』


『分かった。ユウ、おやすみのキスしよ?』


ユウ『!!うん..おいで?』


『レオさん、ちょっとごめんね』


レオナの腕から抜け出し、ベッドを降りてユウに抱きつくと、いつものように触れるだけのキスを交わして再びベッドへと戻っていった


ユウ『じゃあ、おやすみなさい』


『おやすみ』






互いにベッドに潜り込み、日中の疲れもあってかユウ達の布団からはすぐに寝息が聞こえてきていた


一方、いつもならすぐに眠りについてそのまま朝まで起きないはずのレオナは、何故か夜中にふと目を覚ました


レオナ『?...レイラ?』


隣で眠っていたはずの姿がなく、一瞬焦りにも似た感情が走る。窓辺に目を向けると窓枠に腰掛け、大きくぽっかりと浮かび上がる青白い月を眺めるレイラを見つけ安堵の息をはいた


その月を眺める憂いを帯びた表情にレオナは目を奪われた。少女ではなく女性を思わせる美しい横顔と瞳に鼓動の高鳴りを感じ、レオナは音を立てないようにベッドを降りてそっと近づいた


レオナ『...眠らねぇのか?』


『!!..ん..目、覚めちゃった..』


レオナ『アズールとの事が気がかりか?』


『それもある...けど色々考えちゃって..』


横に座り見つめるも、一向に自分を見ようとはせず月に思いを馳せるように見上げたままのレイラに心がモヤモヤしたレオナは、頬に手を添えて自分の方を向かせる


『レオさん..月、見えないよ..』


レオナ『月なんざどうでもいい..今は俺だけを見てろ』


『ん..んぅっ..///』


噛みつくように口づけ強く抱き締めると、背中に手が回りいつしか互いに求め合うような口づけへと変わる


レオナ『ん...っは...』


『はぁっ...ね、レオさん...』


レオナ『ん?』


『泊めてくれてありがと』


レオナ『お前ならいつでも構わねぇよ。あいつらに関しては、仕方なくだ...』


『優しいね』


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