第27章 *標的モニタリング*
『これで、おしまい...!』
サバナ寮生A『ぐぁぁぁぁ!!』
ドォンッ!!と最後の寮生に雷が降り注ぎ、そのまま倒れたことにより勝負の決着がついた
ユウ『す、すご...』
グリム『あいつほとんど1人で全員倒しちまったんだゾ...』
『あ、ごめん...グリムにもちょっと残しとけば良かったね』
へへっ、と笑うがその目は勝負の余韻が残っているのか興奮の炎が僅かに揺らめいていた
レオナ『(あいつ、イイ目してんじゃねぇか...)てめぇら草食動物にあっさり負けやがって...俺の顔に泥を塗ってんじゃねぇよ』
ほぼレイラ1人に手も足も出ずに倒された寮生にレオナは呆れてため息をついた
サバナ寮生A『キャインッ!すんません!』
グリム『約束は約束なんだゾ!3日間寝泊まりさせろっ!』
レオナ『お前殆ど戦ってねぇだろうが。グルル...ちっ..少しでも騒がしくしやがったら3日経ってなくとも即座に外に放り出す。分かったな...』
ユウ『は、はい!』
グリム『ほっ...とりあえず野宿は免れたんだゾ』
ラギー『んじゃ、ジャックくんは余ってる布団をレオナさんの部屋に運んでやって』
ジャック『了解っす』
ラギー『シシシッ!ラッキー♪これで3日間はオレの雑用が減るっすね』
レオナ『ったく、あの野郎...聞こえてんだよ。さっきの件も合わせて後で覚悟しとけ...おら、草食動物どもついてこい。ちんたらすんな』
ユウ『はい!』
レオナ『レイラ、こっちに来い』
『ん...』
小走りで駆け寄ってきたレイラの腰に手を回し、レオナは背後にユウ達を従えると、談話室を後にした
ジャック『ラギー先輩...良いんすか?その...レオナ先輩にレイラ渡して』
ラギー『良いわけないっすよ...正直不安だし腹も立ってる。でもユウくん達がいれば、あの人もそう簡単に手、出せないと思うから...それに、この3日間うちにいるならいつもより会える頻度増えるっしょ?』
ジャック『まあ、確かに...』
ラギー『それよかジャックくん、布団お願いするっすよ!』
ジャック『!!うっす...』
ラギー『はあ...そろそろオレも本気出さないとヤバイっすね...』