第27章 *標的モニタリング*
サバナクロー寮・談話室
レオナ『却下だ』
ジャック『そんな即答しなくても...』
レオナ『ウチの寮はペットの持ち込みも禁止してる。毛が落ちるからな』
グリム『嘘つけ~~~!!オマエらの方がオレ様よりよほど毛がフサフサしてるじゃねぇか!』
ラギー『それはそれ、これはこれっす』
レオナ『大体な、空き部屋の掃除なんか何ヵ月もしてねぇし、寮生どものがらくた置き場になってんだろ。2匹もどこに置いとくつもりだ』
ジャック『2匹って...ん?2匹?』
レオナ『あ?レイラは別に構わねぇよ。ただし、俺の部屋に限るがな』
ジャック『あんたな...』
エース達と同じ考えをしているレオナに、お前もかと言わんばかりに盛大なため息をついた
『...ユウがダメなら私も泊まんない』
ユウ『レイラ...』
あくまでもユウと一緒、を貫くレイラを見つめながら、ラギーは1人悶々と考え込んでいた
ラギー『(レオナさん、意地でもレイラちゃんだけは自分のとこに泊めるつもりっすね...俺の部屋は1人じゃねぇから、そいつらが変な気を起こさないとも...だからと言ってレオナさんと二人きりにしようもんなら間違いなく喰われる...)
...あ、そうだ。こいつらもレオナさんの部屋に置いとけば良いじゃないっすか』
『『『はぁっ!?!?!?』』』
レオナ『おい、ラギー。言葉は慎重に選べよ、口を縫い合わされたいのか?』
レオナは目をつり上げギロリと睨むが、ラギーは飄々と気にせずに続けた
ラギー『だって、レオナさんは部屋に召し使いがいるのとか慣れっこでしょ?宿代代わりに、身の回りのお世話は全部そいつらにやらせればwin-winじゃないっすか』
レオナ『ガルル...ラギー...てめぇ...』
ラギー『いやぁ~、オレ、まだ寮対抗マジフト大会の時の傷がまだ癒えきってないんすよね~。魔法薬を飲んでまで魔法使ったからか、ハードワークはしんどくて。なにせ、レオナさんの"ため"に命張っちゃいましたから
こいつらがレオナさんのお世話を手伝ってくれれば、治りも早くなる気がするなぁ』
わざとらしく眉を下げ疲れた顔を見せると、レオナは不機嫌そうに顔を歪める