第27章 *標的モニタリング*
『デュースもグリムもバカ...』
デュース『本当にすまない...』
グリム『...悪かったんだゾ...』
ジャック『契約の話してるときから泣きそうだったんなら、よくその後残ろうと思ったな』
ポンポンと軽く頭を叩くと、レイラは涙目のままエースの腕から抜け出し、ジャックの胸に飛び込んだ
ジャック『なっ...//』
エース『おまっ!...は~、これも今回は仕方ねぇか』
離れようとしたが、泣き顔のレイラを無下に出来るわけもなく、ジャックはそっと壊さないように腕に閉じ込めた
デュース『羨ましい...じゃなくて、寝るところの確保についてだ。ローズハート寮長に話はつけてある。僕たち1年生の四人部屋でいいなら、雨風を凌げる場所は提供できるぞ』
ジャック『お前ら、四人部屋に更に二人と一匹押し込めるつもりか?それに一人は女だぞ。ハーツラビュルに空き部屋はねぇのかよ』
デュース『うちの寮は退学者も留年者もいないから常に満員状態なんだ』
ジャック『...なら、サバナクロー寮に来るか?』
『『『えっ!?!?!?』』』
ジャック『アズールとの交渉についていってやると偉そうに言っておいて、結局何も出来なかったからな。マジフト大会の時の借りもあるし、レオナ先輩達も断わりゃしねぇだろ』
バツが悪そうに頭をかくジャックに、"優しいんだ"とエーデュースコンビとグリムから冷やかしの声が上がる
『ジャック、やっぱり優しい』
ジャック『っ!お前も言うな!次のテストのために、ユウ達にはアズールとの勝負に勝ってもらわないと困るだけだ!』
エース『はいはい、そういうことにしときましょ』
デュース『ジャックの提案のほうが、ユウ達もしっかり休めそうだしな』
エース『うちの寮だと、床に寝るか、オレかデュースのベッドで一緒に寝るかになっちゃうしね~。あ、もしかしてそっちの方がいい?』
ユウ『狭いのは嫌だなぁ』
ぎゅうぎゅうの部屋で寝るところを想像したのかげっそりするユウに、エースは"冗談だって"と笑い飛ばす
ジャック『じゃあ、さっさと寮に戻るぞ』
エース『の前に、ちょっと待った』