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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第26章 *オクタヴィネル寮編~深海の商人~楽勝スタディ*





エース『まーね。てか覚えてるよな、テストの勝負』


デュース『忘れたとは言わせないからな?』


『ん...私に勝ったら1日独占権...だっけ?』


エース『そ!ちゃんと守れよ?超楽しみしてっから!』


『その前に勝てたら...だからね?』





一週間後、二階の外廊下ではエースが菓子パンをグリムに食われた事件が発生し、おいかけっこが始まっていた


エース『こうなったら風魔法で...』


グリム『おっ、やんのか?ならオレ様も火の魔法を...』


一触即発といったとこだったが、何故か急に何かを思い出した二人は魔法を撃つことなく大人しくなってしまった


『二人が喧嘩やめるなんて珍しいね』


ユウ『そうだね...何かあったのかな?』


理由を聞いても、"別に"とはぐらかされうやむやに終わってしまった





そして、教室では一週間前の期末テストの返却が行われていた


デュース『いよいよか』


グリム『にゃっはー!テスト返却!センセー早く!』


クルーウェル『グリム、はしゃぐんじゃない。ステイ、ステイ!では出席番号順に取りに来い、一番!』


順々にテストが返却されていき、歓喜の声をあげる者、悲しみに暮れる者、教室は様々な感情の声で満たされていた


クルーウェル『次、レイラ...』


『ん』


クルーウェル『...Good girl!見事な出来だ』


そこには満点の答案用紙があり、クルーウェルは優しく頭を撫でて褒め称えた


『えへへ...♪ありがと先生』


褒められて嬉しそうに笑ったレイラは、ユウ達の元へ颯爽と戻り、自慢気に答案用紙を見せびらかした


『じゃん』


エース『げっ!満点!?オレ92点でおおはしゃぎしたのに...』


デュース『88点だ。点数としてはかなり嬉しいが、勝負には負けたか...』


グリム『見ろ!オレ様、85点だゾ!』


特に勝負に参加していなかったグリムは自分の点数にテンションが上がり、レイラ達に自慢していた


ユウ『いつも赤点なのに!?みんなスゴいね!!』


これで留年せずに済む、と喜びを噛み締めているデュースの後ろから、クルーウェルが突然声をかけた




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