第24章 *閑話カームデイ3 ~クルーウェル+いつメン~*
クルーウェル『良い子だ。さて、病人にこれ以上は酷だ。よく寝て早く治せ仔兎』
『ゃ...先生、行かないで...』
立ち去ろうとするクルーウェルの撫でる手が離れていく。その手を咄嗟に掴むと、振り返った彼を見つめながら"行くな"と懇願する
クルーウェル『...その歳でまだ一人で寝られないのか?ゴースト達もいる、後はそいつらに....いや、分かった。お前が眠るまで側にいてやる』
『嬉しい...ありがと。クルーウェル先生いつも優しいけど、今日はもっと優しい』
クルーウェル『...お前達仔犬や仔兎に躾や世話をするのも俺達教師の仕事だからな。だが次はここまで世話を焼いてやらないからな』
『ん...ありがと...ふぁ~あ...』
クルーウェル『薬の効果だな。治すにはとにかく身体を休める事が重要だ』
だから早く眠れ、と再びベッドの横に腰かけると、繋いだ手もそのままにレイラが安心して眠りにつくまで暫く一緒にいることにしたのだった
〔クルーウェル〕
『ん...すぅ...』
薬の効果もあってあの後すぐにまた眠りについた仔兎は、眠っていても俺の手を離さないでいた。今はまだ時間があるから良いが
にしても...
俺は一体何をやっているんだ。あのまま手を出しかけ..いやあれはもう殆ど出していたに等しいか...はぁ...
女とはいえ子供に、生徒に欲情するなど...
初めて目を合わせた時から自分が妙に変だとは薄々感じてはいた。初の女子生徒だからかもしれない、だから目を引くのだとその時は思っていた
だが例の匂いを嗅いでから完全に俺はやつに惹かれるようになった
授業で会えば必ずと言って良い程誰よりも話しかけ、本人が嫌がる顔を見せない事を良い事に、スキンシップに頭や頬を撫でている。(その度に気持ち良さそうな顔をするのもどうかとは思うが)
あくまでも今は"優しい先生"を演じている、いや演じれていると言った方がいい
そんないつ箍が外れてもおかしくない時に今日のこれだ。薬を届ければ結果的に仔兎と二人きり。単純な考えで名乗り出ていざ来てみれば、匂いに欲情して一度理性で抑えたものの、気遣いでキスをされたことで気持ちが爆発した
あぁ、情けないものだ