第24章 *閑話カームデイ3 ~クルーウェル+いつメン~*
匂いがするぞ、とレイラの首元に顔を寄せると初めて嗅いだ日よりも一段と濃くなった甘い匂いに、身体中にゾワッと興奮が駆け上がる
クルーウェル『っ...また強くなったのか...』
『ごめん...飲むから、取って...』
クルーウェル『...早く飲め(俺が手を出す前に...)』
ぐらつく理性を抑えながら窓際に置かれている匂い抑制の薬の瓶を渡すと、レイラは苦労しながらも飲み込んだ
『これで大丈...先生?』
クルーウェル『あぁ...もう平気だ。だが、』
グッと腰を引き寄せたクルーウェルの瞳は未だに欲の炎を灯しレイラを見つめる
『ぁ...』
そのまま口づけようと顔を寄せるが、残った理性が邪魔をして触れるギリギリのところで留まった
クルーウェル『っ....』
『先生...』
クルーウェル『悪い、今離れ...っ』
『んっ...』
辛そうな顔をしながら、自分から離れようとするクルーウェルの肩に手を置き、身を乗り出して自らキスをした
クルーウェル『仔兎...』
『ごめん。でも先生辛そうだったから...』
クルーウェル『自分が何をしたのか分かっているのか?』
『私...ワルい子?』
クルーウェル『...あぁ、とても悪い仔兎だ。そんなお前は教師である俺がちゃんと躾けてやらないとな』
『んっ...んぅっ...ふ..ぁ...//』
その場に押し倒すと、クルーウェルは貪るように唇を奪い強引に舌を絡めていく
クルーウェル『っは...俺好みに躾けてやる』
首筋を舐め、そこにも口づけていくとレイラから甘い声が耳をくすぐる
『んぁっ...ゃ...///せんせ...っ、げほ...っ』
クルーウェル『っ...!』
突然咳き込んだ事で、クルーウェルは今目の前の彼女が風邪を引いている病人だと思いだし、我に返りすぐに身を引いた
クルーウェル『...悪い』
『...私こそごめん』
クルーウェル『仔兎、今の事は秘密にしておけ』
『どうして?』
クルーウェル『互いのためだ』
いいな?と念押しされ、何故秘密にしないといけないのかという事は理解していなかったがとりあえず頷いておくと、掛け毛布を上からかぶせられポンポンと頭を撫でられた