第24章 *閑話カームデイ3 ~クルーウェル+いつメン~*
ナイトレイヴンカレッジ・廊下
ユウ『そうだ、レイラに風邪薬を持っていってあげないと』
グリム『購買で買うのか?』
ユウ『そうだね...お昼にでも買って持っていってあげよう』
エース『おーっす。ユウ、グリム』
デュース『あれ?レイラはどうした?』
ユウ『実は風邪引いちゃって..』
エース『え、マジ!?大丈夫なわけ?』
デュース『恐らく今までの疲れが出たんだろ。それに、ここ最近レイラは例の力でブロットが溜まる頻度が多いからな...』
ユウ『うん。僕もそう思ったんだ..結構辛そうにしてたし、とりあえず寝かせてるよ。ゴースト達もいるし、一先ずは寂しい思いはさせないようにはしてる』
エース『そっか...あ~レイラいないのって、結構しんどいもんだな』
デュース『確かに。心配でもあるが、いつも一緒に行動しているから...いないと寂しいな』
エース『あ"ぁ~...レイラ~...』
クルーウェル『仔兎がどうした?』
四人とは違う低い声が聞こえ、振り向くといつものよつに指示棒を片手にカツカツと靴音を鳴らしながら、廊下に残る生徒達を教室へと追い立てながら、四人に近づいてくるクルーウェルの姿があった
ユウ『クルーウェル先生..』
クルーウェル『もうすぐ授業だぞ仔犬ども。それで、何を廊下の端で叫んでいた?仔兎の姿がないことと関係あるのか?』
エース『あ...レイラ風邪引いたらしくて今日は休んでるんすよ』
クルーウェル『仔兎が...?そうか。薬は飲ませたのか?』
ユウ『ウチの寮にはそういうのなくて..お昼にでも購買で買って持っていこうかと』
ユウの言葉にクルーウェルは顎に手を当て考える仕草をすると、何かを思いついたのかスッと口角を上げた
クルーウェル『感謝しろ仔犬。俺はちょうど一時間目は授業がない。その間に薬を仔兎のところへ届けてやる』
ユウ『本当ですか!?』
クルーウェル『ついでに他の教師達にも休みだと伝えておいてやる。だから心配そうな顔をせずにさっさと教室へ向かうといい』
ユウ『分かりました、ありがとうございます!』
クルーウェル『それとお前達二人は仔兎といつも一緒にいるだろう。移されてる可能性を考えて体調を崩したらすぐに言え』