第24章 *閑話カームデイ3 ~クルーウェル+いつメン~*
サバナクロー寮編終了後
ある日の朝
『っ...ごほっ...』
ユウ『...うん、風邪だね』
額に当てた手から伝わる高い熱にユウの顔が歪む。昨晩からいつもよりも低いテンションのレイラだったが、今朝になって熱と咳が出てきたのだ
グリム『どれどれ...ふな"っ!すげぇ熱いんだゾ!』
『ぅ...グリムの肉球気持ち...』
グリムの柔らかく冷たい肉球にふにゃりと笑うが、やはり熱が苦しいのかどこか辛そうにしている
そんな彼女を心配そうに見つめる二人だったが、もうすぐ授業に行かねばならない時間になっていることに気づいた
ユウ『あ、授業...でも、レイラを一人にはさせられない』
グリム『コイツ、未だに一人にすると泣きそうになるからな。レオナの時には一人で行ってたくせに』
『..あの時は必死だったし...でも、ユウ達行っていいよ?ゴーストさんも、いるし...』
ゴーストA『呼んだかぁ~い?』
フワフワと壁をすり抜け、オンボロ寮に住み着いているゴースト達が現れる
ユウ『レイラが風邪を引いちゃって...悪いけど今日僕たちが帰ってくるまで見ててもらえないかな?』
ゴーストA『おやおやそうかい。分かったよぉ、見ててあげよう』
ゴーストB『オレ達が側にいてあげるからゆっくり眠るといいよぉ』
『ん...』
ユウ『看病できなくてごめんね?一応先生達に掛け合ってみるけど、ダメだったら夕方帰ってくるまで我慢させちゃうね』
優しく撫でると、目を細めて"いいよ"と小さく微笑む
『ユウ達に移したくないもん。一緒に寝てるから移ってるかもだけど...』
ユウ『レイラの風邪なら移されてもいい。レイラ、辛い顔してる...ごめんね、もう寝た方がいいね』
"おやすみ"と額にキスをしてグリムを抱えると、ゴースト達にレイラを任せると、後ろ髪を引かれながらも学園へと登校していった
ゴーストB『さぁ、風邪を治すには寝るのが一番だぜ?』
『げほっ...ん...おやすみ...』
レイラは咳込みながらも、ベッドにくるまると再び眠りについた