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【ツイステ】黒兎は駆け巡る

第23章 *閑話カームデイ2 ~レオナ~* 注:裏表現




このまま食われる、と思いきやレオナがまず手を伸ばしたのは、傍らに放置されているレイラのブレザー。そこからマジカルペンだけを抜き取ると、レイラの手へと握らせた


『え...な、に?』


レオナ『俺が前に言ったこと、覚えてるよな?』





"嫌なら全力で抵抗しろ...魔法でぶっ飛ばしたって構わねぇ。だから自分の身は自分で守れ。俺相手だろうが油断はすんじゃねぇ"




レオナは僅かに残った理性でレイラに逃げる最後のチャンスを与えようとしていた。魔法で自身を攻撃してその隙に逃げるというチャンス


今のレオナに抵抗する気はなく、恐らくレイラが攻撃すれば確実に逃げ出すことができる


さすがのレイラでも今の状況と、レオナが自分に何を与えようとしているのかは理解できていた。ギュッとペンを握りしめ魔力を込めると、お得意の闇の手が下から現れレオナの腕を掴む


そのまま左右どちらかに振り払えば確実にレオナはその方向へ飛ばされるだろう





だがそのペンは振るわれることなく、だらりと伸ばした手からそっと手放された。同時にレオナを掴んでいた闇の手はスルスルと下がっていき消滅した




レオナ『自分が何してんのか分かってるか?』


『ん..ちゃんと考えた...。それにね、ちょっと..興味ある、から...///』


レオナ『...ほぉ...』


これから与えられる感覚に期待と羞恥に頬を赤らめて目を泳がせる姿に、ニヤリとレオナの口端が上がり高揚感が高まる


レオナ『(コイツ...はぁ、もう同意で良いよな。抑えきれねぇ...)...後悔するなよ?』


瞼にキスを落としながら問いかけると、小さく頷きレオナの頬に手を添える


『ん...でも、ね..何も知らないから..その...優しくして、ほしい、な』


レオナ『...ああ、とびきり優しく抱いてやるよ』






コンコンコン



ラギー『レオナさ~ん、入るっすよ?』


『!!』


甘い雰囲気を破るように、突然ノックと共にラギーが何食わぬ顔で入ってきたためレイラは驚き、レオナは嫌そうに顔をしかめた


ラギー『....おっとお邪魔しちゃったっすか?』


レオナ『タイミングの悪いやつだなテメェ...いや、ちょうど良い』





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