第23章 *閑話カームデイ2 ~レオナ~* 注:裏表現
初裏アンケート第1位、レオナちゃんとの裏夢です
サバナ編終了後です
〔レオナ〕
最初はただの好奇心・物珍しさ・一時の暇潰し
ナイトレイヴンカレッジ始まって以来の初の女子生徒。しかも入学早々に事件ばっか起こしてるメンツの中に入ってりゃ気にもなる
あの日初めて会った夜..泣きじゃくるアイツを仕方なしに抱きしめてあやしてやった。そうしたら、その日から頭の片隅にはいつもアイツの事が過るようになった
もう一度、なんてガラにもなく会いたいと願ってる時に植物園で尻尾を踏まれ、それからわざわざ寮に呼び出したり昼寝に付き合うように言ったり..
まるで自分じゃねぇような錯覚を起こすほど、俺はアイツに執着するようになった
だが所詮は束の間の感情だ。すぐに飽きて手離すに決まってる...
『レオさん...』
どうやらそういう訳にはいかねぇみたいだ
すがられるままに腕の中に閉じ込めて、髪を撫でて噛みつくように口づければ、赤くなりながらそれでも嬉しそうに笑うアイツがいつしか
"欲しい"
と強く願う俺が生まれた
マジフトの試合前、俺達が仕組んだ計画が気づかれコソコソと草食動物達が嗅ぎ回る中、アイツが向けてくれた好意を突き放すように一度嘘をついて泣かせて傷つけた事もあった
これ以上深く入らせたくない
アイツを巻き込みたくない
理由なんざどうだって良かった。結局計画は失敗に終わってオーバーブロットして、傷つけたはずのアイツに助けられる始末
その後アイツに傷つけた事を謝った。だが謝ったところで許されるなんて思ってはなかった。泣いて罵倒されて終わり
それでもアイツの俺に対する態度は何一つ変わらなかった。いつものように不用心に、警戒心もなくノコノコと猛獣に近寄ってまた腕に抱かれる
哀れで、愚かで、それでも愛おしい
そこからは簡単にハマって、アイツを思えば思うほど徐々に内に潜む獣が顔を出して、いつでも首もとを食いちぎれるように目を光らせてる
笑えるな
この俺がたった一匹の、それも小さな草食動物にここまで焦がれるなんざ
だが日に日に雄としての本能は抑えきれないほどに大きくなって、牙を剥き、アイツを食いたいとせがんでくる
あぁ...食いてぇな