第22章 *閑話カームデイ1 ~リドル~*
『リドル、さん?』
リドル『また髪を縛るのに使ってくれるね?』
『ん...使う、よ?』
ならいい、ってリドルさんは嬉しそうに笑ったけど目は笑ってなかった。ギラギラして危ない感じ
さっきまでと雰囲気が違って戸惑う
リドル『さあ、寮についたよ。ありがとう、今日は楽しかった』
『私も..楽しかった。また、お茶会したい』
リドル『ボクもそう思う。また時間を見つけて招待するよ(今度はもっと完璧な..)』
リドルさんまた何か考えてる...ちょっと顔暗い
『あのね、今日のお茶会でリドルさんの想いとかいっぱい伝わったよ?薔薇キレイだったし、会場もテーブルの飾りもキレイだった..』
とにかく私のために用意してくれたことが嬉しかった...それを何とか伝えたくて必死に言うけど、伝わってるかな?
リドル『...』
『どうしたの?』
私の言葉にリドルさんは顔を俯かせたままそっと抱きついてきた
リドル『..本当はずっと不安だった。完璧にキミをもてなしたくて色々考えていたんだけど、結局完璧とはいかなかった。それでもキミは良かったと笑ってくれる...』
ホッとしたのか息を深く吐いて、寄りかかってくる重さがちょっと増した
リドル『...こんな弱気なボクでごめん』
『なんで?今の方が自然な感じで良いよ?少しずつ、リドルさんが"リドルさん"でいられるように自分を出していけば良い。もっと、ありのままのリドルさんが見たい』
いつも何かに縛られて、寮長だからって大人みたいに振る舞うより、今みたいに弱音をはいてくれたり甘えてくれた方が絶対にいいから
リドル『レイラ...ありがとう...』
最後に強く抱きしめられて、リドルさんはスッキリしたような顔で手を振りながら帰っていった
『ただいま』
ユウ『おかえり。楽しかった?』
『凄く』
ユウ『そっか、良かったね。さぁ手を洗っておいで?今日の事、教えてほしいな?』
『いーよ』
トレイ『どうやら上手くいったみたいだな?』
リドル『あぁ。助かったトレイ』
トレイ『いいさ。随分良い顔になったみたいで良かったよ(もしかして、敵に塩送っちまったか?)』
Fin
リドル動かすのムズいです