第22章 *閑話カームデイ1 ~リドル~*
目を閉じて風に吹かれてると、サクサク歩く音がして隣に人の気配...リドルさんだ
リドル『こら、そんな雑に寝転んではいけないよ。スカートが捲れかけているじゃないか』
目を開けるとリドルさんが呆れた様子で隣に座って、私のスカートを直してくれる。ちょっと足に手が触れてくすぐったかった
『んっ...』
リドル『っ、すまない///』
『大丈夫。ビックリしただけ。はぁ..良い気持ち』
リドル『そうだろ?レイラが望むなら、いつでもここに来てくれて構わないよ。後で道を教えるから』
『ほんと?嬉しい...ありがとリドルさん』
リドル『っ、うわっ!』
嬉しくなって思わず抱きつくと、バランスを崩したリドルさんと一緒に後ろに倒れ込んじゃった
『ぁぅ..ごめん』
リドル『い、いきなり抱きついてくるんじゃない//!』
リドルさんの上に乗っちゃった。顔凄い真っ赤、可愛い...
リドル『とにかく、退いてくれ///』
『ふあ...眠い...』
リドル『は!?ね、寝るのかい!?今!?この体勢で!?』
美味しいもの食べて飲んで、気持ちいい花畑で寝転んで。何だか眠くなってきた...それにリドルさんが抱きしめてくれてるから、暖かくて眠いのがどんどん強くなってくる
『ぅ....』
リドル『せ、せめて退いてから...はぁ、もう寝かけてるじゃないか』
ため息をつかれながら頭をなでなでされて、その時点でもう私は完全に眠くなってゆっくりと目を閉じた
リドル『今日だけは特別だよ。ボクも少し...眠いな...おやすみ、レイラ』
額に柔らかい感触が落ちて、そこで私の意識がプツンと途切れた
『ん、んん...?』
リドル『おや、起きたかい?』
目の前にリドルさんの顔。なんかユラユラして...
『抱っこされてる?』
リドル『そう。あの後ボクが起きてもキミが中々起きないものだから、こうしてオンボロ寮へと運んであげているんだよ』
『ごめん。降りるよ』
今日はいっぱい良くしてもらったから、これ以上は迷惑かけれない
ちょっと残念そうな顔をしたリドルさんに降ろしてもらい、その代わり手を繋いでオンボロ寮へと向かう