第21章 *終曲サバナクロー*
『はぁ...疲れた』
その後、本当に洗いざらい全て喋らされたレイラはげっそりしながらベッドに横になっていた
ユウ達の質問攻めは容赦なく、少しでも隠そうものなら後ろから体をまさぐられ、それを残りのメンバーに見られるという謎の羞恥プレイにより事細かく白状するはめになった(主にレオナとの事)
謎の声や闇のウサギの事、記憶や匂いの事について話した時には全員真剣な顔つきだったのだが、それ以外については般若か黒い笑みの二択しかなかった
そして聞き終わったあとに、エース達が"これからはオレも本気出さないとな"と言いながら、一人ずつ好きなところにキスをしていきながら帰っていった
ユウ『ごめんね?でもどうしても気になっちゃって』
『それにみんな顔怖かった』
ユウ『だってレイラがあの人ばかりに心奪われるなんて、嫌だからさ』
拗ねた顔でレイラを抱きしめると、その胸に顔を埋めてしれっと柔らかさを堪能する
『ぅ...ユウ、またえっちな事してる..?』
ユウ『ん?何の事かな?』
しらばっくれながら堪能する事を止めないユウに、半ば諦めつつ仕方なしにユウの頭をそっと抱きしめる
『でもやっぱりユウに包まれてる方が好きだけどな...』
ユウ『そう?じゃあそうする』
『ん~...ふふ...こっちがいいね』
いつもの二人で眠るときの体勢に戻ると、先程とは逆にレイラがユウの胸に顔を埋めて心底幸せそうに微笑む
ユウ『はぁ...可愛い。ねぇ、さっきレオナ先輩が言ってたこと。レイラは僕達にされても良いの?似たような事、前も聞いたかもしれないけど』
『んと...ちょっと、考える....まだ、何されるかピンときてないから』
ユウ『そうだよね...うん、焦らないで良いよ。軽く決めて良いことじゃないから。レイラの意志が、一番大事だからね』
『ん...ふあ~...』
ユウ『ごめんごめん、今日は疲れたね。明日は休日だから、ゆっくりおやすみ』
『...んっ...おやすみ、ユウ』
そっとおやすみのキスをかわすと、二人は深い微睡みに飲まれるように意識を沈ませていった