第21章 *終曲サバナクロー*
ナイトレヴンカレッジ・廊下
『レオさん...またサバナクローに遊びに来ても良い?』
レオナ『ああ、いつでも来い。なんなら寮生になるか?』
『え?』
レオナ『...実は以前から俺はお前をサバナクロー寮に入れようと思ってた。入学式で闇の鏡が言ってただろ。お前の魂に形はねぇ、どこの寮でもやってけるってな』
『確かに...』
レオナ『獣人であるお前がサバナクロー寮にいても違和感はねぇ。まぁ一番は、お前に惚れて...側に置いておきたかったってのがあるが...』
側に置きたい。珍しく遠巻きではなく直球で思いを語る彼の言葉に、本気で想っていてくれるのだと感じ、レイラの心に温かい光が灯ったような心地がした
『ありがとレオさん。でもね、私はオンボロ寮の寮生だから...サバナクロー寮生にはなれない』
レオナ『...あぁ、分かってたさ』
『でもレオさんの事好きだから、いっぱい遊びに行くね。それにラギさんとかジャックにも会いたい』
レオナ『はぁ...最後のはマジで要らなかったな』
『???あ...時間。レオさん降ろして..匂いが』
レオナ『あ?匂いだと..っ..!!』
壁掛け時計を見て降りようとする姿に不審に思い、横抱きのままレイラの首元を嗅ぐと、一気に甘い匂いと高揚感が身体中を駆け巡る
『今日朝早かったから薬の効き目早いんだった。レオさ...離して』
レオナ『おい、なんだこの匂いは...?甘ぇ...だが悪くねぇ。寧ろ...そそられる』
瞬間レオナの瞳に獲物を食わんとする猛獣の炎が揺らめき、レイラは本能で悟った。今すぐ彼を自分から引き剥がさなくてはいけない、と
『ダメ...離して...』
レオナ『レイラ...今すぐお前を食い尽くしてぇ...』
『ゃ...お願い...ダメ...っ』
レオナはその場でレイラを降ろすと、壁に押し付けながら彼女の足の間に膝を割り入れグッと体を密着させた
『(この体勢、エースと初めてキスした時と同じ...)』
レオナ『おい、他の事考えてんじゃねぇよ』
『んっ...ふ..ぁっ..ん..んんんっ///!』
貪るような激しい口づけに翻弄されていると、ふと足元がゴソッと動き、突然感じたこともない程の快感が全身を駆け巡った